小腸兪南大阪鍼灸所
足の太陽膀胱経:小腸兪(しょうちょうゆ)
基本情報
所属経絡 | 足の太陽膀胱経(小腸経の兪穴) |
取穴部位 | 正中仙骨稜第1仙椎棘突起部の下外方1寸5分に取る |
筋肉 | 腰背腱膜 |
運動神経 | |
知覚神経 | 中殿皮心経 |
血管 | 外側仙骨動脈 |
解説
小腸兪穴は仙骨部にある経穴で仙骨の真ん中にある第1仙椎棘突起から外に指2本分離れたところに取穴します。
この経穴は小腸の経気が背部に巡り注ぐところと考えられており、小腸の疾患を治すために使われていたことから小腸兪と名付けられました。
- 『十四経発揮』:第18椎の下に在り
- 『甲乙経』:第18椎の下の両傍各1寸5分に在り
この第18椎というのは頚椎から数えて上から18番目の棘突起にあたるところという意味になります。
小腸兪は「小腸を治する所」であり、小腸経の兪穴とされえちます。この兪に対する募穴には任脈の関元穴が当たります。
また、小腸は大腸と表裏関係にあると考えられており、そのため大腸兪の効能と似ている面もあります。
そのほか、慢性の関節リウマチなどでもこの部に反応が現れることが在り、リウマチの治療穴として使用されます。
それ以外には泌尿器疾患の治療穴としても有名です。この部に熱く感じるまで灸をすえることによって頻尿や乏尿に対応します。
関元・中極・三陰交・復溜と組み合わせて尿濁、血尿、遺尿、尿閉、陰部の痛みなどを治療していきます。。