うつ病南大阪鍼灸所

 category : 精神疾患 

若者のうつ

うつ病」は、中高年に多い病気ですが、最近では10代後半から30代前半の若い年代の人にも増加しています。

若者のうつは、うつ病とまではいえない『うつ状態』であることが多く、典型的なうつ病とは異なる点が多くあります。

例えば、中高年でうつ病を発症しやすい人は、「真面目」「几帳面」「責任感が強い」といった傾向があり、非常に一生懸命仕事をする人です。

自分の役割や社会の規範などを重視し、周囲の期待に応えようとし無理が生じてしまいます。

一方、若者でうつになりやすいのは、自己への愛着が強い人、自分は何でも出来るという漠然とした自信を持っている人、社会的な規範へ抵抗感をもっている人、周囲の環境にうまく適応できない人が多い傾向です。伸び伸び育ってきた若者が、社会の規範やビジネスの世界における成果主義、厳しい上下関係などに適応できず、うつ状態になることがあります。

若者のうつ症状

うつ病では、「憂鬱感」「意欲低下」「倦怠感」に加え、「睡眠障害、食欲低下、不安感、焦燥感」などの症状がよく現れますが、これらは、若者のうつにも共通する症状です。

若者のうつに特徴的なのは、『倦怠感』が長引くことです。その結果、職場復帰が難しく、無理をすると「めまい、吐き気、頭痛」といった症状が現れたりします。

また、自分がうつになったのは、〝上司が悪いから〟〝仕事が合ってないから〟というように、自分でなく、他人や周囲の環境の責任にして非難する傾向にあります。

中高年のうつでは、症状が現れても病気とは認めたがらず、〝自分の頑張りが足りないからだ〟と考えがちですが、若者のうつでは、自ら〝うつ病だ〟と考えたがることが多いのも特徴です。

症状が2週間以上続く場合は、うつ病だと考える必要があります。精神科を受診し、早い段階から治療受けることが大切です。

治療法

若い人への抗うつ剤の処方は、服用初期に、強い副作用が出る場合があるため、使用については十分に検討され、慎重に行われます。

また、若者のうつには、薬の効果も現れにくく、治療に長期を要する場合も少なくありません。

医師と共に、〝どんな環境に置かれていて、どんなストレスがあるのか〟など、うつのきっかけとなっているストレスの原因を整理します。その上で、環境を変えたり、足りない能力を習得する手助けをしたりして、患者さんが環境に適応していくのを支援することが重要な治療となります。

周りの人の対応

年齢が若いということもあり、〝怠けている〟と誤解されがちですが、本人は非常に苦しんでいます。周りの人は、苦しみを理解し、休養と服薬を勧めるようにします。

また、本人を責めないようにします。患者さんを追い詰めて逃げ道を塞いでしまうような対応をすると、自傷行為に走ることもあるため注意が必要です。本人の良い所を褒めるようにし、前向きな気持ちを持たせることが大切です。

鍼灸治療の効果

東洋医学では、うつ病のことを「気鬱(きうつ)」と呼び、気が滞ることを言います。

気は、呼吸から食物の消化吸収・血液循環・内臓の機能・心の状態など体の全ての生命活動をめぐらす働きをしています。気が滞ると、これらの働きが低下し、精神的には、不眠症・イライラ・憂鬱などを起こし、肉体的には、肩こり・のぼせ・冷え性などの様々な症状を引き起こすと考えます。

ツボ療法で元気になろう!

【膻中・だんちゅう】

場所:左右乳頭を結ぶ線と正中線とが交わる点。

効能:ストレス性疾患による疲れや、イライラに。

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