野球肘・オスグッド病南大阪鍼灸所

 category : 頚肩腕, 膝痛 

成長期のスポーツ障害

スポーツによる故障は「外傷」と「障害」にわかれます。外傷は一度に大きな負荷が加わることによって起こる急性のけがで、脱臼、骨折、ねんざなどがあります。一方、障害は小さな負荷が繰り返し加わることによって起こる慢性の故障で、時間をかけて徐々に進行していきます。

初めに痛みが無かったり軽かったりすると、スポーツ障害の発見が遅れることになります。しかし軽い痛みや腫れ、違和感などの兆候があることが多いので、早めに対処することが大切です。

成長期の骨格の特徴

・軟骨部分が多い

子供の骨格は、「成長軟骨」があったり、「関節軟骨」が厚いなど、軟骨部分が多いのが特徴です。成長軟骨は十五~十八才ぐらいまでにある組織で骨格の成長に重要な役割があります。関節軟骨にはクッションのような働きがあり、関節の動きを助けます。これらはやわらかく傷つきやすいので、小さくても負荷が繰り返しかかると障害を受けやすいです。

・骨と腱・靱帯の付着が不十分

腱や靱帯は骨や筋肉を結びつけ、骨格を支えています。しかし成長途中では、それが不十分なことが多いです。そのため繰り返し負荷がかかると、腱や靱帯が軟骨とともに引き剥がされてしまうことがあります。

起こりやすいスポーツ障害

オスグッド病

小学校の高学年から中学生くらいまでに多い膝の障害です。サッカーや陸上競技など、脚の筋肉を使うスポーツをしている子供によく起こります。

膝蓋骨の下辺りに痛みがでるようになり、この部分が出っ張って見えることもあります。主にスポーツをしているときや正座をしたときに痛みますが、進行すると安静にしていても痛むことがあります。

野球肘

野球をしている小学生から中学生ぐらいまでに多い肘の障害です。投球時や投球後に肘に痛みが出たり、肘を曲げ伸ばしするときに引っかかりを感じたりしたときは注意が必要です。

受診と治療

肘や膝に痛みを感じたり、腫れや違和感があったら、病院を受診しましょう。スポーツ障害のほか、まれに骨のがんなどが隠れている場合もあるので〝成長痛〟などと決めつけず、必ず受診するようにしましょう。

主な治療法は「安静」「ストレッチング」「アイシング」の3つがあります。

アイシングの方法

ポリ袋に氷を入れます。すぐに使うと温度が低すぎるので、水を少し入れるか、氷が少し溶け始めてから使いましょう。タオルを当てた上にポリ袋をのせましょう。ラップなどを巻いて、適度な圧迫を加え、当てた部位を心臓より高い位置に置くと効果的です。15~20分間、その姿勢を保ちましょう。

ストレッチングの例

スポーツを行う前後には必ずストレッチングを行いましょう。オスグッド病の場合は大腿四頭筋(太ももの前側)、野球肘の場合は肩や腕の筋肉など、傷めた部位の筋肉を中心に行いましょう。

予防

・ウオーミングアップ、クーリングダウン

運動前のウオーミングアップで骨の周囲の筋肉や関節をよくほぐします。また、運動後のクーリングダウンには、筋肉の疲労回復を早める効果があります。

・正しい体の使い方を覚える

体の一部に負担のかかるフォームが癖になっていると、障害が起こる危険性があります。フォームのチェックや、肩や背中の筋肉や関節、股関節などの柔軟性にも気を配りましょう。

・自分の体をチェックしよう

障害を予防するには、本人が自分の体の変化に気づくことも大切です。鏡を見たり、ストレッチングで体の柔軟性をチェックしたりするといいでしょう。また、家族や指導者など、周囲の大人が子供の体の変化を見逃さないことも重要です。

鍼灸治療の効果

東洋医学では成長には『腎気』が関係していると言われています。腎気が充足すると成長は促進され、不足するといろいろな障害が出てきます。スポーツ障害は腎気の不足により骨の成長が体に追いついていない為に起こります。

そこで鍼灸治療では、腎気の働きを高めてやることにより身体の歪みを解消します。

また、局所の治療も大切です。肘や膝の筋肉の疲労を取り除き、血行を改善することにより回復を早めます。

ツボ療法で元気になろう!

【湧泉・ゆうせん】

場所…足の裏の真ん中よりやや前のくぼみ。

効能…疲労回復、不眠症、頭痛

【膝眼・しつがん】

場所…軽く曲げた時の皿の下にできる内外側のくぼみ

効能…膝の痛み、関節リウマチ変形性膝関節症

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