風門南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の太陽膀胱経:風門(ふうもん)
基本情報
所属経絡 | 足の太陽膀胱経 |
取穴部位 | 第2・第3胸椎棘突起間の外1寸5分に取る |
筋肉 | 僧帽筋、菱形筋 |
運動神経 | 副神経、頚神経叢筋枝、肩甲背神経 |
知覚神経 | 胸神経後枝 |
血管 | 頚横動脈の枝、肋間動脈 |
解説
風門穴は背骨の第2・第3胸椎の間から外に1寸5分いったところに取穴する経穴です。おおよそ背骨と肩甲骨の内側の半分位の距離になります。
「門」は出入りする門戸を指しており、ここが風邪が侵入する門戸であると考えられたためこの名が付けられたと言われています。
風門穴は督脈と膀胱経の交会すると頃とされています。督脈は身柱より風門に走って、風門より陶道の穴にいきます。そのため風邪の時には陶道に鍼をして身柱に灸をすることもあります。
また、風門熱府と言われるように風門穴は風邪の門でもあり、熱の集まる所であるとも言われています。風邪を予防する時にはこの門を閉じて、風邪を治療するときにはこの門を開けるのが良いとも言われており、この部に鍼をすることがよくあります。
また背兪というのは風門をさしていて、風門穴は胸中の熱を取るのにも用いられています。
治療には大椎・肺兪・魚際・少商と組み合わせて風邪や肺炎を治療します。