条口南大阪鍼灸所
足の陽明胃経:条口(じょうこう)
基本情報
所属経絡 | 足の陽明胃経 |
取穴部位 | 足三里穴から解谿穴に向かい下5寸に取る |
筋肉 | 前脛骨筋 |
運動神経 | 深腓骨神経 |
知覚神経 | 外側腓腹皮神経 |
血管 | 前脛骨動脈 |
解説
条口穴は足三里穴から足関節にある解谿穴に向かって下5寸のところにあります。足三里穴から解谿穴は1尺3寸(13寸)ですので下に5/13下がったところということになります。
おおよその位置に検討を付けて、押さえてこたえる反応がある所を使用するのが良いでしょう。
十四経発揮や甲乙経のここでいう下廉とは「下巨虚」穴のことを指しています。
条口穴を足三里穴の下5寸、上巨虚穴の下2寸、下巨虚穴の上1寸に取穴すると、その外方に一筋へだてた陥凹部に豊隆穴があることになります。
豊隆穴は足の陽明胃経の絡穴でほかの経絡と通じています。このため、澤田流では足三里穴から胃経の支別が分かれて条口穴を通り豊隆穴へ通じている考えているため、取穴法が異なります。
実際の臨床では、その時に反応が出ている部位を使うのがいいと思います。
条口穴は下腿外側の症状に対してよく用いられます。筋肉痛の痛みや坐骨神経痛などに効果的です。
そのほか、肩関節の症状についても用いられることがあります。肩髃・肩髎・天宗と組み合わせて五十肩、肩関節周囲炎の治療を行ないます。
効能
- 筋肉痛
- 坐骨神経痛
- こむら返り
- 腹痛
- 五十肩
- 肩関節周囲炎