下巨虚南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の陽明胃経：下巨虚（げこきょ）
基本情報
| 所属経絡 | 足の陽明胃経 |
| 取穴部位 | 足三里穴から解谿穴に向かい下6寸に取る |
| 筋肉 | 前脛骨筋 |
| 運動神経 | 深腓骨神経 |
| 知覚神経 | 外側腓腹皮神経 |
| 血管 | 前脛骨動脈 |
解説
下巨虚穴は足三里穴から足関節にある解谿穴に向かって下6寸に取穴します。足三里穴から解谿穴は1尺3寸（13寸）ですので、6/13下がったところということになります。おおよそ半分の少し上あたりになるでしょう。
ここで言う上廉とは上巨虚穴のことを指しています。上巨虚穴は足三里穴の下3寸で、その上巨虚穴のさらに下3寸に下巨虚穴があることになります。
別名として「下廉」や「巨虚下廉」と呼ばれることがあります。
下巨虚穴は脚の陽明胃経と小腸が合すところとあり、小腸に属します。そのため小腸の病を主るといわれています。
また「衝脈の下輸」とも言われ、背中にある経穴の大杼穴と相関関係にあるといわれています。
- 『霊枢』：衝脈は十二経の海たり。其の輸、上は大杼に在り、下は巨虚の上下廉に出ず
中脘・関元と組み合わせて消化不良や下痢を、天枢と組み合わせて急性腸炎の治療に用います。
効能
- 胸脇脹満
- 下痢
- 消化不良
- 腸炎
- 脚気
- 半身不随
- 非骨神経痛
- 小児麻痺
