養生の道は脾胃にあり南大阪鍼灸所

 category : 東洋医学 

屠蘇は老化防止薬

屠蘇はお正月に欠かすことのできない庶民の祝いの酒です。現在市販の屠蘇散は「曲直瀬道三の処方」に従い、白朮、桂枝、防風、山椒、桔梗の五味が用いられています。これらを酒に浸して、元旦の朝にこれを飲むと、疫病を防ぎ、災害予防になるといわれています。

要するに「鬼気を屠絶し、人魂を蘇生す」というわけです。屠蘇散は予防効果を期待するもので、決して病気の治療を目的にする薬ではありません。しかし、この内容をみますとなかなかうまくできています。

桂枝は発汗、下熱、鎮痛作用があり、いろいろな薬方に配合されています。白朮には利尿作用があり、浮腫傾向とか水分代謝異常の際によく用いられます。山椒は健胃整腸剤として、防風の根茎は発汗、下熱、鎮痛に、桔梗の根は去痰、排膿という作用があります。総合的に考えますと一種の老化防止薬といえます。新年早々にこうした薬方を服用することは意味のある儀式といえるでしょう。

雑煮は長寿を願う儀式から生まれた

食生活が大きく変わっても正月にはお雑煮でお祝います。普通は三ヶ日、毎朝お雑煮を食べます。こうした雑煮の起源は「歯固め」の儀にあります。古くは猪、鹿の肉を乾したものを用いていましたが、仏教伝来以後は、ゴマと大豆を煎って飴を加えたものです。

これは歯を鍛えるということ、つまり長寿を願う儀式として生まれたわけです。餅が歯固めに用いられたのは平安末期からです。

雑煮はまた保臓とよばれ「気ヲ益シ、中ヲ温メ小便ヲ利シ、大便ヲ固メル」といわれるように五臓六腑を養うという意味で『晴れの食事』の典型といえます。餅を主にしていますが調理法や入れる具材は地方、家風でことなり各々地方色があります。

鍼灸治療は脾胃を整えより健康になるために

鍼灸治療も単に痛みを止めるだけではなく五臓六腑の調子を整えより健康になるために発展伝承されてきました。五臓六腑の中でも特に脾胃を整えることに重点を置いています。貝原益軒の養生訓にも「養生の道はまず、脾胃を整える必要がある。脾胃を調整することは人身における第一の保養である」と記されています。

脾胃の働きを高める代表的なツボは三陰交(さんいんこう・内踝の指4本上)を指圧してください。

週一、二回の定期的な鍼灸治療が効果的です。

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