不眠南大阪鍼灸所
夜ねむれない!不眠とストレス
「不眠症」とは何かの原因で十分な睡眠がとれず、日中にだるさや疲れ、集中力の低下などが起こり、生活に悪影響がある状態をいいます。必要な睡眠時間は人によって違い、朝起きたときに「スッキリしているか」「元気に動けるか」など、体や気分の状態によって不眠症かどうかを判断します。睡眠時間が短くても日中にスッキリと元気に活動できるようなら不眠症ではありません。
不眠症のタイプ
不眠症は大きく4つのタイプに分かれます。入眠障害から始まることが多く、そのほかのタイプが一緒に起こり重症化することもあります。入眠障害はどの年齢でも同じ割合で起こりますが、中途覚醒や早朝覚醒は高齢者に多い傾向があります。
入眠障害 | 寝付けない |
中途覚醒 | 夜中に何度も目が覚める |
早朝覚醒 | 朝早く目が覚めてしまう |
熟眠障害 | ぐっすり眠った気がしない |
ストレスと不眠
不眠の4タイプのうちストレスで起こりやすいのが入眠障害です。例えばその日あった嫌な出来事や明日の仕事のこと、日ごろの心配事などが布団に入っても頭から離れず、つい考え込んで寝つけなくなったという経験は誰にでもあると思います。しかし、多くの人は一過性ですみ、また普段どおり眠れるようになります。
ところが「また眠れなくなったらどうしよう」などと眠りについて気にしすぎると、眠れないこと自体がストレスとなり、ますます脳が覚醒して寝つきが悪くなります。それが何度もあると「布団に入ると目が冴える」ようになり、心配事などストレスがなくても寝つけなくなって入眠障害が慢性化・重症化してしまいます。
治療法
不眠症の治療はまず第一に「生活改善」を行います。リラックスするために寝酒をする人もいますが、これには注意が必要です。寝酒は眠りを浅くし、アルコールへの依存性が高まる危険性があります。
生活を改善しても不眠が解消されないときは、睡眠薬による治療があります。不眠のタイプや程度、不安感などからその人に適した種類と量がありますので、病院を受診し適切なものを服用しましょう。最近の睡眠薬は気分を和らげて自然な眠りを誘うものです。そのため安全性が高く、依存性が低くなっているので安心して使うことができます。
入眠障害の生活改善法
・体内時計を修正する
朝日を浴びる
規則正しく食事をする
・深部体温をいったん上げる
就寝2~3時間前に軽い運動をする
就寝1~2時間前にぬるめのお風呂に入る
・眠くなってから布団に入る
・自分に合った方法でリラックスする
睡眠薬の使い方
睡眠薬は通常の睡眠時刻の一時間ほど前に服用します。ふらつきが出ることもあるので、服用後には入浴や家事は避けましょう。その他、次の点に注意しましょう。
・ アルコールと一緒にのまない
ふらつき、記憶障害などが起こりやすくなります。
・ グレープフルーツジュースと一緒にのまない
朝起きても薬の作用が残り、ふらつきなどが出ることもあります。
・ 自己判断でやめない
服用を急に中止すると、逆に不眠が強くなることがあります。睡眠が安定してきたら医師に相談して徐々に減らしていきましょう。
鍼灸治療の効果
夜にグッスリ寝て朝起きるのは当たり前の行動です。不眠症はこの当たり前の行動ができなくなってしまいます。これはその人に身体的・精神的・社会的な歪みが生じてしまったために起こります。
鍼灸治療では不眠症を治療する場合、この歪みに注目して治療していきます。歪みとはいろいろな原因で起こりますが多くはストレスによって生じます。ストレスをとることにより歪みを是正し、不眠を解消していきます。また、ある程度体力がないと夜グッスリ寝ることはできません。不眠になると体に疲れがたまっているので、この疲れをとることで基礎体力を高め、夜に眠れる体にしていきます。
ツボ療法で元気になろう!
【失眠・しつみん】
・ 場所…足の裏で、かかとの真ん中
・ 効能…不眠症、むくみ、足の疲れなど