肺炎南大阪鍼灸所

 category : 呼吸器 

『肺炎にご用心!』

肺炎』というと、「風邪をこじらせてなる病気」と軽く考えていませんか?日本人の死亡原因の第4位は肺炎です。しかも、肺炎で亡くなる人の約90%は65歳以上で、高齢者の直接死因の約30%が肺炎です。肺炎は、高齢者にとって命に関わる大変な病気なのです。

『なぜ高齢者に多いの?』

肺炎は病原体が肺にまで感染し、肺に炎症が起こるものです。通常、健康であれば、病原体が入ってきても、免疫機能により異物は排除され、肺までの侵入は難しく、肺炎は起こりにくいといえます。また、病原体が肺まで達しても、免疫力が菌の感染力を上回れば、肺炎は起こりません。風邪から肺炎になりやすいのは、風邪で体の免疫力が弱まっているからなのです。

特に、高齢者の場合は、基礎疾患や加齢の影響で体力や免疫力が低下していることが多く、肺炎になりやすいと言えます。

また、脳血管障害や寝たきりの高齢者は、嚥下(物を飲み込む)障害により、風邪でなくても食べ物や唾液を誤嚥(誤って気管に入る)することで、肺炎を起こします。これを『誤嚥性肺炎』といいます。

『症状を見逃すな!』

肺炎の典型的な症状は次の3つです。

▼発熱:38℃以上の熱が出ます。

▼咳:眠れない程の激しい咳がでます。

▼痰:膿のような黄色の痰がでます。

風邪や気管支炎でもこれらの症状は出ますが、肺炎の場合、症状が強く、長引く(3~4日間)という特徴があり、悪化すると、「胸痛」「呼吸困難」が起こることがあります。

注意が必要なのは高齢者で、若い人に比べて、咳やたん、発熱といった症状が現れにくく、「食欲がない」「疲れやすい」「風邪かな」と思っていると既に肺炎にかかっていることもあります。そのため発見が遅れ、手遅れになることも多いのです。周囲の人は、普段からお年寄りを見守り、いつもと違った様子が見られたら、肺炎を疑うことも必要です。

『治りにくい肺炎』

肺炎の治療には、『抗菌薬』が大きな効果を発揮します。しかし、抗菌薬を多用したり、同じ抗菌薬を長年使い続けていると、細菌は薬に対する耐性を持つようになります。20年以上前から、この様な『耐性菌』が増えてきており、徐々に、抗菌薬が効きにくく、治りにくい肺炎が増えてきています。

主な耐性菌として、『肺炎球菌』と『インフルエンザ菌』があります。肺炎の発症を完全に防ぐものではありませんが、少なくとも肺炎の悪化を防ぐために、両方のワクチン接種をお勧めします。

鍼灸治療の効果

肺炎にならない為には、まず風邪を予防する事が重要です。東洋医学では、風邪は頚部の後ろから背部にかけての部分から、病邪が進入することで起こると考えます。ここには「大椎」・「風門」・「肺兪」といった風邪に関係する重要なツボがあります。この辺りがスースーと冷えた感じがして、風邪をひいた、という経験があると思います。風邪の予防として、この部分を冷やさないことが大切です。

『ツボ療法で元気になろう!』

商陽・しょうよう》

場所:人差し指の爪の付け根で、親指側の角から少し離れた所に取ります。

効能:風邪の初期症状(寒気・喉の違和感など)に。

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