高血圧南大阪鍼灸所

 category : 循環器 

高血圧、冬の寒さにご用心!

血圧が高いと、全身の血管に大きな負担がかかります。特に冬は、高血圧が悪化しやすい時期です。

冬は夏より血圧が高い?

血圧は季節によって変わります。最も低くなるのは七月です。秋になると血圧は少しずつ上がって行き、十二月にピークを迎えます。冬に血圧が高くなるのは、寒さによって血管が収縮するためです。収縮することで、体の熱を外に逃さないようにしています。

夏と冬との変動の幅

収縮期(上の血圧)…5~6㎜hg

拡張期(下の血圧)…3~4㎜hg

*ただしこの幅は、個人差が大きい。

血圧の変動パターン

血圧は常に同じではありません。普通は、活動的になる昼間は血圧はやや高く、夕方には下がり始めます。夜間は休息の時間なので血圧は下がります。明け方になると上がりはじめ、目を覚ました直後に、1日で血圧が高くなります。

早朝は危険ゾーン!

早朝は多くの人が、血圧が最も高くなります。なかには上の血圧が200以上になる人もいます。このような、早朝の血圧が非常に高くなり事を「早朝血圧」といいます。

このようなタイプは普通の高血圧よりも脳卒中心筋梗塞になる危険性が高いことがわかってきました。

どうして高血圧は危険なの?

血圧が高い状態が続くと、血管がもろくなります。血管が弱くなると、出血したり、血液の塊が出来やすくなります。この状態が脳でおきると「脳出血」「脳梗塞」です。

高血圧は脳卒中の最大の危険因子です。特に冬は血圧が高くなりやすいので注意が必要です。

高血圧を下げる方法

① 生活習慣の改善

減塩…日本食は食塩を多く取りがちです。味噌汁やお漬物などはほどほどにします。食塩を体外へ出す作用がある果物・野菜・海藻類を多く摂ります。食塩は1日7㎎を目標に!

運動…肥満や運動不足は高血圧の原因です。1回3〇分以上の運動を1週間に3回以上行いましょう!

② 薬物療法

かかりつけのお医者さんに相談してみて下さい。薬を服用して疲れたりなどの症状があれば必ず相談します。

鍼灸治療の効果

東洋医学の世界には「高血圧」という考え方はありません。血圧計などがない数千年も前からある治療方法ですからそれも納得できる話ではありますが。

わたしたちは血圧の数値によって治療を行うというよりも、その患者さんの症状を診て治療を行います。「高血圧」の患者さんは肩こり頭痛・血流障害などの症状が起こります。そして、わたしたちはその症状は何が原因なのか考えます。なぜなら、精神的なストレスであったり老化であったりと、同じ「高血圧」であったとしても、患者さんによって違うからです。

鍼灸治療では「高血圧」というひとくくりの考え方をするのではなく、それぞれの患者さんの体質を考えて治療を行います。

つぼ療法で元気になろう!

1押し3秒、5~8回を行います。

押してジーンと痛い所があなたのつぼです。

外関(がいかん)

場所・・・手首にできるしわの中央から指3本上に取る。

効能・・・高血圧・めまい耳鳴りなど。自律神経に関係する症状に。

*中衝(ちゅうしょう)

場所・・・手の中指の親指側、爪の角に取る。

効能・・・高血圧・心臓病・ストレスなどに気をつけよう

家族介護者の高血圧

最近自宅で介護をする人には、健康状態を悪化させる要因が多く、「高血圧」になりやすいことが分かってきました。自宅で家族の介護をしている女性の健康状態を調べたところ、46%の人が高血圧だったそうです。これは介護をしてない人に比べて高い割合であると言えます。

高血圧には自覚症状がありませんが、放置すると動脈硬化につながり、心臓病や脳卒中を起こすおそれがあります。そのため介護者は高血圧に注意する必要があります。

高血圧の危険因子

●睡眠不足、不眠

睡眠中は日中よりも血圧が低下して、体が休まります。しかし夜間に体位交換やおむつ交換などで何度も起きると、夜間でも血圧があまり低下しない傾向があります。

● 精神的ストレス

自宅で介護していると、「介護生活の先が見えない」「誰からもねぎらってもらえない」などの不安や精神的疲労を感じている人が多いです。「不安や緊張感が続いてリラックスする時間がない」というような精神的ストレスの大きい生活は高血圧の危険因子になります。

● 過労

介護は肉体的な負担が大きいのですが、自宅での介護は一日中で休みがありません。そのため体の疲れが積み重なって過労になる傾向があります。

● 食生活の乱れ

自宅で介護をしていると、忙しい生活の中で栄養バランスが偏りがちになります。塩分も摂りすぎてしまい、高血圧の要因のひとつになります。

治療と対策

病院では血圧が正常範囲でも、夜間や早朝などに高血圧になる人が少なくありません。血圧を正確に知るためには、自宅で血圧を測定することが大切です。一日二回決まった時間に血圧を測定し、健康管理に役立てましょう。

● 夜間の介護リズムをつくる

夜間、不定期に突然起こされるのと、定期的に起きるのでは後者のほうが血圧の急激な上昇が抑えられます。例えばおむつ交換を行う時間をできるだけ定期的にしたり、夜間の介護サービスを利用するなどの方法で夜間の介護リズムをつくりましょう。

● 食生活を改善する

塩分の摂りすぎや栄養バランスを欠いた食事など、高血圧につながりやすい食生活は改めるように心がけましょう。「塩分の少ない調理の仕方を工夫する」「野菜・海藻・豆類などを十分にとる」など、バランスのとれた食事をしましょう。

● 介護を一人で抱え込まない

周囲からの支援は介護している人が疲れてから受けるのではなく、疲れないために早めに積極的に受けていくことが大切です。またケアマネジャーや訪問看護師などに相談するなど、第三者を加えて対策を立て、できるだけ介護する人の負担を軽くする工夫が大切です。

鍼灸治療の効果

鍼灸治療ではまず体の疲れ・過労を取り除きます。日頃介護をしている人は高血圧のほかにも、肩や腰に痛みなどさまざまな症状があることも多いためです。鍼灸治療によって症状を一つ一つとることにより、体にかかるストレスを減らしていきます。それにより生活の質を高めて血圧を安定させることで、介護生活を無理のないものにしていきます。

ツボ療法で元気になろう!

【失眠・しつみん】

場所…足の裏でかかとの真ん中

効能…不眠、足の疲れ、冷えなど

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