冷え性南大阪鍼灸所

 category : 循環器 

冷え性

冷え性には『病気で起こる冷え』と『病気が無いのに起こる冷え』の二種類があります。一般的に、冷え性は病気が無いのに起こることが多いです。もし仮に、「指先が白くなるほど冷える」「動悸や息切れがある」「片方の手や足だけが冷えて痛む」などの症状があるときは、病気の可能性があるので一度病院でチェックしてみましょう。原因となる病気が無い場合、西洋医学では本格的な治療法が無いのがふつうです。しかし東洋医学は、冷えに対する治療が得意です。面白いことに、日本では「冷え性」という言葉が一般的なのに対し、英語などには「冷え性」にあたる言葉がないようです。

冷え性の考え方

東洋医学でいう「冷え」は体全体の循環(めぐり)が悪くなってバランスが崩れた状態を考えます。大きく次の三つに分かれます。

・ 自律神経のバランスが崩れる

自律神経は体温を一定に保つシステムとして働いています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、この二つがバランスよく機能しています。このバランスが崩れることにより冷えが起こります。「頭はカッカと熱いのに、足は氷のように冷たい」などがそれにあたります。

・ 血行が悪くなる

体の熱は血液の流れによって体中に運ばれます。血液の流れが悪くなると十分に熱が運ばれなくなります。たとえばきつい下着で体を締めつけたりすると血行が悪くなります。そのため体の中心部でつくられた熱が手足にまで行き渡らなくなり、冷えてくることがあります。

・ 内臓の不調

体を温める「熱」の原料は食物です。食物を胃や腸で消化、吸収し肝臓で分解する途中でエネルギーが生み出され、熱に換えます。エネルギーを熱に換えるところは主に筋肉や肝臓です。「無理なダイエットや食欲不振」「胃腸が弱い」「運動不足で筋肉量が少ない」などがあると冷えが起こりやすくなります。

冷え性の影響

・ 痛み

冷えがあると血流や代謝が悪くなり頭痛肩こり、腰や膝の痛みが引き起こされます。

・ 胃腸の不調

胃腸は冷えの影響を受けやすいです。胃腸が悪いと冷え性になりやすく、冷えるとさらに胃腸が悪くなるという悪循環に陥りがちです。そのため便秘下痢、腹痛が起こることがあります。

・ 月経痛

冷えから骨盤内の血流が悪くなり月経痛がひどくなったり、月経に伴う頭痛、吐き気、イライラなどが起こることもあります。

・ 病気を悪化させる

冷えが「膀胱炎」「関節リウマチ」「気管支ぜんそく」「アレルギー性鼻炎」などの病気を悪化させることがあります。冷えを感じたら我慢したりせず、きちんと対処するようにしましょう。

生活上の注意

食生活では栄養バランスに注意して十分な量を摂るのが基本です。体を冷やしやすい食品(野菜サラダ、漬物、夏ナス、白菜など)の食べ過ぎに注意してください。(野菜類は煮て、温野菜にして食べましょう)

無理なダイエットや偏食はホルモンバランスを乱して自律神経を失調させ、冷えを悪化させることが多いので注意してください。その他、ストレスを解消して、温度差の大きい環境を避け、高齢者の場合は冬場にカイロや厚着で体温を保つようにしましょう。

鍼灸治療の効果

「冷え性の考え方」で述べたように、冷えの原因はいくつかありますが、これらはそれぞれが別々に起こるのではなく、深く関わって冷えを生じます。たとえば自律神経のバランスが崩れ、交感神経が強く働くと血管が収縮します。これにより血行が悪くなり冷えを生じ、その冷えのために消化機能が低下してしまいます。これらは根底に東洋医学でいう虚証、つまり体力が低下した状態にあります。鍼灸治療はまずこの虚証に対し治療をおこない、それとともに血行を良くしたり消化機能の改善などの必要な治療をしていきます。

ツボ療法で元気になろう!

【照海・しょうかい】

場所…内くるぶしから、手の親指幅だけ下にさがったところ

効能…冷え性、むくみ、月経不順

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