上髎南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の太陽膀胱経:上髎(じょうりょう)
基本情報
所属経絡 | 足の太陽膀胱経 |
取穴部位 | 第1後仙骨孔部に取る |
筋肉 | 仙棘筋 |
運動神経 | 脊髄神経後枝 |
知覚神経 | 中殿皮神経 |
血管 | 外即仙骨動脈 |
解説
上髎穴は仙骨部にある経穴で、後正中線と小腸兪の間にあります。この部は第1後仙骨孔部にあたります。
- 『十四経発揮』:第1空、腰髎の下1寸、脊を挟む陥中に在り
- 『甲乙経』:第1空、腰髁の下1寸、脊を挟む陥中に在り。足の太陽少陽之絡
- 『類型図翼』:腰髁骨は即ち第16椎の下、腰脊の両傍起骨の脊を挟む者
腰髁骨というのは腸骨稜を指しています。腰髁の下1寸というのは、その上端から下に1寸ということになります。
上髎穴へ約80度の角度で鍼を下方に向けて刺入すると第1後仙骨孔部に入ります。
甲乙経にあるように上髎穴は膀胱経と胆経の交会するところとされています。
治療には泌尿器疾患や婦人科疾患、腰痛などに対して用いられます。
関元兪・次髎・中髎・下髎・関元・三陰交と組み合わせてEDや骨盤腔炎を、中脘と組み合わせて子宮脱の治療を行います。