髀関南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の陽明胃経：髀関（ひかん）
基本情報
| 所属経絡 | 足の陽明胃経 |
| 取穴部位 | 上前腸骨棘の下方、縫工筋と大腿筋膜張筋の間、陥凹部にとる |
| 筋肉 | 大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋 |
| 運動神経 | 大腿神経、上殿神経 |
| 知覚神経 | 外側大腿皮神経 |
| 血管 | 外側大腿回旋動脈 |
解説
髀関穴は上前腸骨棘の下、つまり、ポケットに手を入れたときに手に触れる骨の膨らみから少し下の筋肉と筋肉のくぼみに取穴します。
- 『十四経発揮』：膝の上の伏兎の後交文中に在り
- 『甲乙経』：膝の上の伏兎の後交分中に在り
- 『類経図翼』：膝上1尺2寸
交文または交分というのは横紋のことを指しています。そのため、髀関穴は膝を曲げたときにできる大腿上部の横紋（しわ）の端にとることになります。
「髀」というのは股の総称です。そのため、股の外側を髀外、内側を髀内といい、髀関は股の付け根という意味があります。
効能
- 外側大腿皮神経痛
- 半身不随
- 下肢麻痺
- 股関節痛
- 股関節炎
- 膝痛
- 屈伸困難
