小海南大阪鍼灸所

 category : 経絡経穴 

手の太陽小腸経:小海(しょうかい)

基本情報

所属経絡 手の太陽小腸経(合土穴)
取穴部位 腕骨内側上顆と肘頭の間、陥凹部、肘を半ば屈曲して取る(注)尺骨神経溝に当り、尺骨神経が走る
筋肉 尺側手根屈筋
運動神経 尺骨神経
知覚神経 内側前腕皮神経
血管 尺側反回動脈、尺側側副動脈

解説

経絡経穴 手の太陽小腸経 小海小海穴は肘を90度ほど曲げた状態で、上腕骨内側上顆と肘頭の間のくぼみに取穴する経穴です。ここは尺骨神経溝という尺骨神経が走る溝がありますので、物にぶつけたりしたときには手の小指の方までビリッと衝撃が走ったりします。

「小」は手の太陽小腸経の小のことで、その場所が「海」のように陥凹していることから名づけられたといわれています。

  • 『十四経発揮』:肘内大骨の外、肘端を去ること5分、陥中に在り
  • 『甲乙経』:肘内大骨の外、肘端を去ること5分、陥中に在り。手の太陽の脈の入る所也、合と為す
  • 『霊枢』:肘内大骨の外、端を去ること半寸、陥なる者の中に在り。臂を伸べて之を得。合と為す

肘内大骨というのは上腕骨内側上顆のことを指しています。内側上顆の外で、肘頭の内側ということになります。

小海穴は小腸経の合穴とされています。合穴は逆気而泄とされ、気がのぼった時になどに用いられます。

例えば背部、上腕部、肘部、頸部の疼痛や、耳・目・頬部の疾患などに使用します。また、支正陽谷・腕骨と組み合わせて尺骨神経麻痺の治療を行うこともあります。

効能

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