冷えは万病の元南大阪鍼灸所
東洋医学でいう「冷え」は、いわゆる冷え性とは異なります。
体全体の循環(めぐり)が悪くなってバランスが崩れた状態です。例えば、きつい下着で体を締め付けたりすると血行が悪くなります。そのため、体の中心部で作られた熱が手足まで行きわたらなくなり、冷えてきます。
また、食べ過ぎ、飲み過ぎた結果、体が「冷え」た状態になることがあります。
これは、胃腸が悪くなると消化吸収がうまくいかずエネルギーを作り出せなくなります。すると、熱が足りなくなり、体から熱を奪い、体を冷やしてしまうのです。さらにもう一つは、冷たい飲食物を好む傾向にある人も注意が必要です。当たり前ですが、冷たい食べ物などを多くとると体は直に冷えてしまいます。
また、甘いものも体を中から冷やします。わかりやすく言えば、南国のフルーツほど糖度が高く甘い果物が多いです。これは、暑い気候を乗り切るために自然と糖度の高い果物を食べることにより、体の中から冷やしています。
しかし、食べ過ぎたりすると当然、体の中から冷やし過ぎたため「冷え」た状態になります
「冷えは万病の元」と言われていますが、冷えとは血管の収縮のこと、つまり血の巡りが悪い状態を意味しています。そして、がん、脳血管障害、心疾患など多くの病気の根源に冷えがあるのではないかと注目されています。
また、冷えは自律神経機能やホルモンのアンバランスにも関係しています。「頭は熱いのに、手足は氷のように冷たい」など、こういう状態がそれです。
これを東洋医学では「気血の巡りが滞っている」と現します。反対に体を温めると気血の巡りがよくなります。
では、一体どうしたらいいでしょうか。
冷えた体を温める方法は難しく考えなくても良いです。例えば、湯船には必ず浸かる、冷たい飲食物や甘いものをとり過ぎない、暴飲暴食を控えるなど今すぐできるところから始めてください。それでもまだ冷えを感じるときはお灸が効果的です。
三陰交(さんいんこう・内踝から指4本分うえの骨際)にせんねん灸を据えて ください。
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