呑気症南大阪鍼灸所
「呑気症」とは?
「おなかが張って困る」のは深刻な症状ではないと思いがちです。しかし、いつもおなかが張って生活や仕事に影響し悩んでいる人もいます。
空気をのみこむ回数が多いため、おなかにガスがたまる症状を「呑気症(どんきしょう)」または「空気嚥下症(くうきえんげしょう)」ともいい、ストレスが関係しておこるとされます。
呑気症の症状
- ●おなかが張る。
- ●おなかのガスが動き、おなかのあちこちが痛む。
- ●ゴロゴロと音がする。
- ●オナラがよく出る。
- ●少し食べると満腹感があり食欲が出ない。
- ●胃もたれがする。
- ●ゲップが出る。
呑気症のおこりかた
誰でも食べ物等をのみこむとき空気も一緒にのみこんでいます。人によってはしばしば空気をのみこみ、おなかに入る空気が増えてしまいます。
おなかに入る空気が増える原因
おなかが張りやすい人は様々なクセがあるため、知らずに多くの空気をのみこんでいます。
●ストレスを受けたり、緊張したときのクセ
ストレスを感じ、ため息をつくと息を吐いた後に空気がスッと入ります。また緊張し生ツバをのむとツバと一緒に空気をのみます。
●食事・会話・呼吸のクセ
早食いや遅食いをする。
息をためて一気に話す。ツバをためてペチャペチャと話す。
口で呼吸する。
●あわない入れ歯を使っている
呑気症の治療と診断
呑気症は命に関わる病気ではないので、とくに治療の必要はありません。おなかの張りもある程度はオナラで解消します。
しかし気軽にオナラができず、がまんするのに気をとられて「仕事に集中できない」「外出ができない」など社会生活で問題があれば、心療内科を受診しましょう。
診断
がんや胃潰瘍でもおなかが張ることがあります。検査して、これらの病気がないのに自覚症状があり、レントゲンで腸に空気がたまっていれば「呑気症」と診断されます。
また呑気症にあわせて「下痢」「便秘」「過敏性腸症候群」「機能性胃腸症」をおこしていることがあります。これらの病気も多くはストレスが関係しておこるので同時に治療をします。
治療
●呑気症のおこりかたを理解して、空気をのむクセをなおす
空気をのみこむ原因になる、ストレスを受けたときのクセや食事・会話・呼吸のクセを意識してなおせば空気をのむ回数がへります。
●ストレスを減らす
呑気症の患者さんは体の症状には敏感ですが、自分がストレスを受けている自覚がありません。
ストレスに気づき、ストレスの元になる問題を解決するように働きかけます。
●ガスを減らす薬を飲む
腸になかにたまった泡状のガスを破裂させて、体の外に出しやすくするお薬があります。
●入れ歯をあわせる
鍼灸治療の効果
東洋医学では「気」が体をめぐり健康を保つと考えます。ストレスを受けて「気」の流れが悪くなると「おなかが張る」等の不快な症状がでます。
鍼灸治療は心身をリラックスさせ、体の働きを良くし治癒能力を高めます。しかし、原因になるストレスが続けば症状の改善に時間がかかります。
おなかの張りはストレスからの警告信号です。おなかが張っていると感じたら、どんなストレスを受けたのか生活をふり返ってみてください。
ツボ療法で元気になろう!
大巨(だいこ)
場所…おヘソから指3本分外、そこから指3本分下がったところ。
効能…腹部の膨満感を改善する。