帯状疱疹南大阪鍼灸所
「早めの治療がポイントです!」
「皮膚にピリピリと異和感・・・気が付くと、帯状に赤いみずぶくれが並んで表れていた」なんていう経験ありませんか?
「帯状疱疹」という病気です。
日本ではおよそ6人に1人が一生に1度発症すると考えられています。患者さん全体で見るとお年寄りに多い病気です。
「帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは・・・?」
主に胸や背中、顔などの片側に神経の通り道に沿って、帯状に赤いみずぶくれが並んで表れます。
また、皮膚症状と前後して、ピリピリとした痛みや異和感が生じることがよくあります。
帯状疱疹は「ヘルペス」と呼ばれることもありますが、ヘルペスとは「疱疹」という意味で、みずぶくれができるウイルス性の病気全体の総称として使われます。
ほかに、「単純ヘルペスウイルス」によって起こる「単純疱疹」もヘルペスと呼ばれますが、帯状疱疹とは違う病気ですので、注意が必要です。
【*通常、帯状疱疹は、1度かかれば再発することはありませんが、まれに再発する人もいます。一方、単純疱疹は繰り返し起こることがあります。】
「帯状疱疹の原因と経過」
みずぼうそうを起こすウイルスに感染して起こります。このウイルスに感染すると最初にみずぼうそうを発症します。
その後、症状は治まりますが、ウイルスは顔や体などの神経細胞の集まっている所に潜んでおり、身体の抵抗力が落ちたときに再び活動を始め、帯状疱疹を引き起こします。
皮膚症状は通常2~3週間ほどで治まり、神経の炎症も治まって、痛みも徐々になくなります。
しかし、なかには痛みが残ることがあります。痛みが3ヶ月以上続く場合を「帯状疱疹後神経痛」と言います。
帯状疱疹でも強い痛みがありますが、帯状疱疹後神経痛はさらに深刻です。「風に当たるだけで痛い」「痛くて服を着られない」ほどの痛みが起こる場合もあるからです。
「治療法」
早期発見、早期治療が大切です。
皮膚症状が出てから72時間以内に、ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス薬」による治療を受ければ、症状も軽く、帯状疱疹後神経痛が残る確率も低くなります。
また、このようなウイルスに対する治療と共に、できるだけ早くに「神経ブロック注射」や「レーザー治療」などの痛みを取る治療も受けると、より一層効果的です。
変調に気付いたら、専門の医療機関(皮膚科)を受診しましょう。
「家庭での養生法」
身体の抵抗力が低下したときにウイルスは再び活動をし始めますので、過労やストレスを避け、規則正しい生活を送り、抵抗力を維持するように心掛けましょう。
みずぼうそうにかかったことのある人なら、体内にこのウイルスが潜伏しているので、誰でもかかる可能性があり、油断は禁物です。
「鍼灸治療の効果」
東洋医学の世界では、「肺」という臓器が皮膚をつかさど主り、免疫機能にも深く関わっています。
鍼灸治療では、「肺」の機能を高めると共に、痛みを取る治療も平行して行っていきます。
「ツボ療法で元気になろう!」
お風呂などで温まりながら、じっくりと指圧しましょう。
〈少商・しょうしょう〉
場所・・・親指の爪の付け根、内側の角に取ります。
効能・・・抵抗力の強化、風邪の予防。