三叉神経痛南大阪鍼灸所

 category : 神経系, 顔面の疾患 

顔の神経の痛み

顔に痛みがでる病気に「三叉神経痛」があります。三叉神経痛は痛みが激しく「痛みの王様」とも呼ばれる病気です。多くの患者さんが「顔を突き刺されるようだ」「電気が走るようだ」と訴えるほどの強さです。

また、顔が痛い時に「顔面神経痛」という人もいますが、これは間違いです。顔面神経は顔の筋肉を動かす神経ですので、痛みを感じることはありません。三叉神経痛というのが正しい言い方です。

三叉神経痛の特徴

三叉神経痛には次のような特徴があります。

  • 症状は顔の片側に起こる…多くの場合、痛みは顔の左右どちらかに起こります。
  • 痛みの発作が突然起こる…強い痛みは、発作的に突然起こり、短時間で治まります。
  • わずかな刺激でも誘発される…痛みは顔へのわずかな刺激でも誘発されます。例えば、「洗顔、髭剃り、歯磨き、化粧、食事、会話」など、日常のわずかな刺激でも起こります。

三叉神経痛の原因

三叉神経痛の主な原因は、三叉神経が3本に分かれる手前の部分が血管に圧迫されていることだと考えられています。神経が絶えず圧迫されていると、情報が正常に伝わらなくなり、わずかな刺激が痛みとして伝わるようになってしまいます。

原因がはっきりしている「症候性」と原因のわからない「特発性」があり、症候性の場合には、原因となる病気を治療することで三叉神経痛を治すことができます。

三叉神経について

治療法

三叉神経痛の治療には、主に「薬物療法」「神経ブロック」「定位放射線療法」「手術療法」があります。

効果の点では、根治的治療である手術が最も有効といえます。しかし、高齢で体力が低下していたり、ほかの病気がある場合などの理由で、全身麻酔を避けたほうがよい場合などは、神経ブロックや定位放射線療法が勧められます。

また、患者さんによってはのみ薬の効きがよく、長く使えることがありますから、まずのみ薬を使って、様子をみながら手術やほかの治療法について考えるのもよいでしょう。

鍼灸治療の効果

三叉神経痛は西洋医学を行ってもなかなか良くならないこともあります。しかし、その場合でも鍼灸治療を行うことで改善することがあります。

鍼灸治療では顔に直接鍼や灸をする以外にも、首や肩甲間部に刺激を加えていきます。特に後頚部のツボにはよく反応が出ており、この反応の出ているツボを治療することで三叉神経痛の発作を軽減していきます。

その他、体全体の調整を行い痛みの発作を予防していくことも大切になります。

ツボ療法で元気になろう!

天柱・てんちゅう】

場所…後頚部の髪の生え際の少し上

効能…三叉神経痛、後頭部痛、頚肩部の凝り

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