脳卒中南大阪鍼灸所
気をつけよう!脳卒中
「脳卒中」は、冬と夏に多いと言われてきましたが、最近は、冷暖房設備が整備されるなどの影響により、脳卒中と季節には、昔ほど強い関連はなくなってきています。
それでも、冬の寒い時期はやはり血圧が高くなりがちなので、脳卒中への注意が必要です。
脳卒中とは?
「脳卒中」は脳の血管が詰まったり、破れたりする事により、脳の働きが十分に行なえなくなる病気の総称です。医学的には「脳血管障害」と言います。
脳卒中には大きく分けて三種類に分類できます。
- ①脳梗塞
脳の血管に動脈硬化が起きると、血管の壁が部分的に厚くなります。このため血管が狭くなり、血液の流れが悪くなり脳に栄養が送れなくなります。
また心臓や頚動脈などにできた血の塊(血栓)の一部がはがれ、血流に乗って、脳に流れてきて、脳の血管に詰まる事もあります。
- ②脳出血
脳の細い血管が破れて、出血するものです。高血圧や加齢などによって、血管壁が弾力性を失いもろくなる為です。
また、脳の血管の一部に膨らみがたくさん出来ます。その状態に、さらに急に血圧が上がったりすると、膨らんだところや、もろい所が破れて、連鎖的に大出血を起こします。
- ③くも膜下出血
脳は、「硬膜・くも膜・軟膜」の三種類の膜によって覆われています。
「くも膜下出血」は、脳の動脈にできた動脈瘤が破れ、くも膜と軟膜の間(くも膜下腔)に出血するものです。
増加する脳梗塞
脳卒中のうち、かつて日本で最も多く見られた脳出血は、近年減少しています。最近では「高血圧・糖尿病・脂質異常症」など、生活習慣病の増加とともに、脳梗塞が多く見られるようになりました。
死亡率を見ると、脳卒中の約三分の二が脳梗塞になっています。
脳卒中の危険因子は高血圧!
脳卒中の最大の危険因子は「高血圧」です。
高血圧は、脳出血やくも膜下出血では、血管の破裂につながります。また脳梗塞では、血管壁を傷つけ、動脈硬化を促進させる原因になります。
次に危険なのは「糖尿病や脂質異常症」ですこれらの病気は、動脈硬化を促進させるからです。こういった危険因子が多いほど、脳卒中になる危険が大きいと考えられます。
生活習慣など、改善できる事は改善していくことが、脳卒中の予防につながります。
脳卒中の前触れ!一過性虚血発作
「脳卒中」の発作は、多くの場合、突然起こります。しかし発作の起こる数ヶ月前あるいは数時間前に、前触れとなる症状が起きていることがあります。
脳卒中のなかで、比較的、前触れが見られるのは、血管が詰まっておきる「脳梗塞」です。脳梗塞の前触れは一時的に脳などに血栓ができることによって、脳梗塞のような症状がおこります。短い時には数秒から数分、長くても二四時間以内に治まるもので、「一過性虚血発作(TIA)」と呼ばれます。
主な症状
などがあげられます。
脳梗塞の患者さんの四分の一は、このような前ぶれの症状を経験しています。
一方、「脳出血」や「くも膜下出血」では前ぶれがなく、突然起こるのがほとんどです。
前ぶれの症状はさまざまですが、すぐに治まるので、大丈夫と安心してしまいがちです。
しかし、異変の現われを見逃さず、専門医の診察を出来るだけ早く受けましょう。
鍼灸治療の効果
東洋医学の世界では、脳血管障害(脳卒中)の事を、中風(ちゅうふう)とか卒中風(そっちゅうふう)と昔から言ってきました。
日々の不養生や生活の不摂生により、体の内部に「風邪・ふうじゃ」という邪(体にとって悪影響を及ぼす物)が生じ、その風邪に中(あた)る事から、中風と言われてきたのでした。
東洋医学の考え方は基本的に気・血・津液(しんえき)の流れをうまく調節する事が大切であると考えられています。気・血・津液とは人体を構成するもので全身を一定方向に流れているものです。この流れがうまく調節されている事によって、人体は健康である事が出来ます。
血や津液がうまく流れず滞っていると、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が起こると考えられています。鍼灸治療では、この滞りを取り除く事を第一に考え、流れを良くしてから、不足している内臓の力を強化します。
鍼灸治療は脳卒中の原因となる高血圧などの、生活習慣病を予防します。また、脳卒中の後遺症においてもリハビリと並行することで、非常に素晴らしい効果を出す事も知られています。
つぼ療法で健康になろう!
全身の流れを良くする事で脳卒中の原因である生活習慣病の予防になります。また冷え症の方にもおすすめです。
太衝(たいしょう)
部位・・・足の第1・2指の交わる所
効能・・・血流改善・冷え性にも
曲池(きょくち)
部位・・・肘を曲げて出来る、しわの外側
効能・・・血流改善・肩こり・美顔にもに