放射線について南大阪鍼灸所

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放射線とがん

「放射線被ばくで、がんになる」と聞くと不安に感じてしまいます。

しかし、被ばくすれば必ずがんになるわけではありません。被ばくしなくても、喫煙や飲酒などの生活習慣は、がんになるリスクを高めます。

不安を解消するには、放射線について知り、がんとの関係を理解し、怖がりすぎないことが大切です。

がんのリスクは放射線だけではなく、生活習慣によるリスクがたくさんあります。対処できるものからリスクをへらし、がんを予防しましょう。

放射線とは?

放射線は目に見えません。測定器がないとまわりにどれだけ放射線があるか、どのくらい被ばくしたか、わかりません。

放射線の量の単位を知らないと報道されている内容が分からず、よけいに不安を感じてしまいます。放射線の量の単位を理解しましょう。

放射線にはさまざまな種類があり、私たちは日常的に自然界からある程度の量の放射線をうけています。住む地域でちがいますが、世界の年間線量の平均は2.4ミリシーベルト(mSv)とされています。

●放射線の単位

シーベルト(Sv):人体への被ばく放射線量

(例)1シーベルト=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

・線量の例

胃のエックス線検査:0.6mSv程度

胸部CT検査:6.9mSv程度

ベクレル(Bq):放射性のヨウ素やセシウムなどの放射性物質が放射線を出す能力

放射線とがんのリスク

放射線を体に浴びると、細胞の遺伝子が傷つきます。大量に被ばくすると、目・皮膚・神経・臓器に症状が現れます。

外から放射線をうけて被ばくすることを「外部被ばく」といい、体の中に取りこんだ空気・食物・水などにふくまれる放射性物質から被ばくすることを「内部被ばく」といいます。年齢が若いほど放射線の影響が大きく、特に胎児への影響が大きいので妊婦や小さな子どもは注意が必要です。

100ミリシーベルト以上の線量をあびると、線量とがんになるリスクに比例関係があるとわかっています。

しかし100ミリシーベルト以下の場合、がんになるリスクが高まるか、はっきりわかっていません。線量が少なければ、体の自然治癒力がきちんと働き、傷ついた遺伝子を修復し発生したがん細胞を排除するため、リスクは高くならないと考えられています。

むやみに放射線を怖がらず、ニュースなどで報道された放射線の量にどのくらいリスクがあるかを理解しましょう。放射線の情報を得て、知識を深めると不安は少しずつなくなっていきます。不安が消えないときは、家族や信頼できる人に相談しましょう。

がんのリスクをへらそう!

がんになるリスクは放射線だけではありません。喫煙・大量飲酒・やせ・肥満・運動不足・高塩分食品・野菜不足・受動喫煙などの生活習慣は、がんのリスクを高めます。

例えば、喫煙者や週450g以上の大量飲酒(ビール大瓶3本または、日本酒3合を毎日飲む)をする人の場合「1回の急性被ばくによる線量が500~1000ミリシーベルトの場合のリスク」よりリスクが高くなります。

対処できるものからリスクをへらし、がんを予防しましょう。

がんのリスク
(相対リスク)
被ばくした放射線量
(固形がん)
生活習慣
(すべてのがん)
1.8倍 1000~2000mSv
1.6倍 喫煙者、大量飲酒(450g/週以上)
1.4倍 500~1000mSv 大量飲酒(300~449g/週)
1.29倍 やせ(BMI19未満)
1.22倍 肥満(BMI30以上)
1.19倍 200~500mSv
1.15~1.19倍 運動不足
1.11~1.15倍 高塩分食品
1.08倍 100~200mSv
1.06倍 野菜不足
1.02~1.03倍 受動喫煙(非喫煙女性)

鍼灸治療では・・・

昔から「病は気から」といいます。

被ばくするという不安だけで、吐き気や下痢などの症状をおこすことがあります。被ばくを心配し、野菜を食べず家に閉じこもり運動不足の生活が続くと、生活習慣によるがんのリスクが高くなってしまいます。

がんのリスクを下げるには、体の自然治癒力を強めることが大切です。鍼灸治療は、心身をリラックスさせ自然治癒力を強めるので、がんのリスクを下げることが期待できます。

もし、がんになっても鍼灸治療は体の痛みや薬の副作用をやわらげることができます。

ツボ療法で元気になろう!

内関(ないかん)

《取り方》手首の内側。手首のシワのまん中から、指の幅2本分肘よりに取る。

《効能》不安や心配事があり、食欲がない、眠れないなどの症状をやわらげる。

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