髪の悩みについて南大阪鍼灸所

 category : 自己免疫系疾患 

「髪の悩みに・・・」

薄毛に悩む人は多く、20~50歳代の男性では、年代を問わず、約6割以上の人が薄毛を気にしているというデータもあります。

また、女性にも、薄毛に悩んでいる人は多いようです。

「髪が伸びる仕組み」

髪は、頭皮の下にある毛根で作られます。毛根にある「毛乳頭」は、血液中の栄養や酸素を受け取って、髪の毛を作り出す「毛母細胞」に供給します。この毛母細胞が分裂を繰り返すことにより、髪が伸びていきます。

また、髪は発生して抜けるまで、一定の周期(ヘアサイクル)で再生を繰り返しています。

《ヘアサイクル》

●成長期

毛母細胞が分裂を繰り返し、髪は伸びます。成長期は2~6年続きます。

●退行期

毛母細胞の分裂能力が限界に達して、毛母細胞は死んでしまいます。髪は抜けるための準備に入り、毛根が頭皮の表面近くへと上がっていきます。退行期は2~3週間続きます。

●休止期

毛根が完全に活動を休止します。一方で、次の毛母細胞の元となる細胞が発生します。休止期は3~4ヶ月続きます。

「薄毛・抜け毛の原因」

通常、髪の毛は全体の約85~90%が成長期、約1%が退行期、約10~15%が休止期の状態にあります。休止期にある髪の毛が3~4ヶ月に徐々に抜けていくことを考えると、1日に100本程度の抜け毛は自然な抜け毛です。

しかし、休止期の後に新しい毛が生えなくなる、成長期が短くなるなど、ヘアサイクルに乱れが生じると、脱毛が起こります。

原因は、主に「毛根」または「全身の健康状態」にあります。

《毛根に原因がある場合》

●老人性脱毛

加齢に伴い、髪の毛を作る毛根細胞の機能が低下して起こります。誰にでも起こりうる自然な現象です。

●男性型脱毛

遺伝的要因によって、男性ホルモンが強く作用し、ヘアサイクルが乱れることによって起こります。額の生え際や頭頂部から脱毛します。また、女性にも起こることがあります。

●円形脱毛症

リンパ球が毛根を異物と勘違いして攻撃してしまうため起こります。毛が生えている部分と脱毛した部分の境界がはっきりしていることが特徴です。治療が必要となります。

●頭皮の病気やケガによる脱毛

「失神・かぶれ」などの病気や「ケガ・やけど」などによって、毛根が傷害され、発毛が妨げられます。

《全身の健康状態が原因の場合》

貧血、過度のダイエット、薬の副作用、出産後のホルモンバランスの崩れなどが原因になることがあります。

「家庭での養生法」

以下のことに注意しましょう。

●頭皮を清潔に保つ

シャンプーが重要になります。シャンプーのし過ぎや、すすぎの怠りに注意しましょう。

●頭皮の血行を促進する

洗髪後の育毛剤の使用が、最も効果的です。ただし、病気や性別によって使えない製品があるので注意が必要です。3ヶ月は同じ種類の製品を使用するようにしましょう。

●日常生活の改善

ストレスや食生活の乱れなどは、健康だけでなく、髪にも悪影響を与えます。

「東洋医学的診方」

東洋医学の世界では、「髪」は「腎」という臓器と密接に関係しています。

「腎」は生命エネルギーの貯蔵庫であり、年齢と共にその機能が衰えてきます。

鍼灸治療では、「腎」を中心に、体のバランスを整え、髪の生えやすい状態を作っていきます。

「ツボ療法で元気になろう!」

特定のツボとしてはとらえませんが、髪の毛の薄くなった所を、1日数回マッサージしましょう。

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