肺の病気COPD南大阪鍼灸所

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息切れの原因はCOPDかもしれません

年をとると誰でも、階段や坂道を登るときや、急に体を動かした時など息切れしがちです。しかし息切れは年のせいだけではなく、何らかの病気が原因で起こっていることもあります。これまでは息切れの主に心臓の病気が原因で起こると考えられていました。ところが、息切れの原因を調べてみると呼吸器の病気が原因であることが多く、そのなかでも最も多いのが「COPD」です。

「COPD」とは、英語の頭文字をとった病名で、日本語では「慢性閉塞性肺疾患」といいます。以前までは「慢性気管支炎」と「肺気腫」とに分けて診断治療されていましたが、2つの病気はほとんどの場合合併し、原因も治療薬も共通しているので、現在はCOPDという1つの病名を用いるようになりました。進行すると呼吸不全に陥って生死に関わることもあります。早期に受診し、治療を始めれば、症状が改善したり、進行を遅らせる事ができます。

重症化して気づくことが多い

2004年に報告された疫学的な調査では、日本には少なくても530万人以上の患者さんがいると推測されています。しかし、COPDと診断を受けている患者さんは20数万人にとどまります。息切れや咳、痰が続いていても年齢や喫煙のせいだと思い込んで見逃している人が非常に多いことがCOPDの大きな問題点としてあげられます。

COPDの原因

COPDは主に喫煙によって起こる病気です。またタバコを吸わない人でも受動喫煙によってCOPDを発症する危険性があります。タバコの煙に含まれる有害物質に反応して気管支に炎症が起こります。そして肺胞の組織が破壊されます。ごく一部の患者さんでは、職業などに関連してある種の塵埃や化学物質を長期間吸ったためにCOPDを発症することもありますが、日本人の患者さんの90%以上は喫煙が原因です。

COPDの主な症状

COPDの主な症状は「運動時の息切れ」「咳」「痰」などです。息切れは初期には階段や坂道を登るときに感じます。この段階では年のせいと思い込んでいる人が多いようですが「同年代の人と歩いていたら遅れる、息切れをする」などがあれば注意が必要です。「風邪が治らず、咳、痰などの症状が2週間以上長引く」「日頃から咳、痰などの症状がある」などもCOPDなどの肺の病気を疑うサインとなります。この段階で早めに受診し、治療を始めることが大切です。

COPDの発症の仕組み

COPDで咳や痰息切れが起こるのはタバコの煙に含まれる有害物質によって肺に炎症が起こるためです。健康な気管支は内腔が十分開いていて、呼吸の際に空気が支障なく流れます。肺胞では、血液から二酸化炭素を受け取り血液に酸素を送り込む「ガス交換」が支障なく行われます。しかしCOPDの気管支は炎症により浮腫(むくんだ状態)を起こし痰が増えて、内腔が狭くなり空気が通りにくくなっています。その状態は、「細いストローをくわえて呼吸している良いだ」と例えられ、呼吸するのに努力を要するようになります。そして痰を排出しようとして咳が出るようになります。さらに肺胞の組織が炎症で破壊されるとガス交換が十分に出来なくなってきます。

気管支や肺の炎症が進むと、肺は弾力のないゴム風船に細い管の付いたような状態になります。そのため空気の流れが悪くなり、息切れが起こります。さらにCOPDでは、空気を十分に吐ききれなくなるため、肺の中に空気が溜まってしまいます。

肺年齢

外見の老化が人それぞれであるように、臓器も固有の老化をすると考えられています。肺の老化も人によりさまざまです。肺の状態を表すのが「肺年齢」です。肺機能は加齢とともに誰でも低下していきます。しかし、例えば「40歳代の人なのに肺年齢は60歳」というように、実年齢よりも極端に高い場合はCOPDを始め、喘息肺炎などの呼吸器疾患が疑われます。

したがって、肺年齢を調べることは、息切れや咳などの自覚症状がなくても呼吸器疾患の早期発見につながります。肺年齢が高いことから病気が発見され、禁煙などの治療をはじめて場合、肺の老化を食い止めたり、肺年齢が若返ることもあります。

特に、COPDは予防にも治療にも禁煙が必要です。喫煙者は自分の肺年齢がどれぐらい高くなっているのかを知り、禁煙のきっかけにしましょう。

肺年齢を調べる

肺年齢は「スパイロメーター」いう器具を使った肺機能検査によって調べます。スパイロメーターでは、精一杯に息を吸い込んだ状態から、できるだけ早く、すべての息を一気に吐き出した「肺活量」「1秒量(最初の1秒間に吐き出せた空気の量)」1秒量を肺活量で割った「1秒率」を測ります。肺年齢はこのうち1秒量と性別、身長から計算されます。計測した肺年齢がどんな数値でも、それだけで一喜一憂するのではなく、呼吸器の病気が疑われる場合は、きちんと検査を受けることが大切です。

COPDになると息切れで運動がしにくくなるため、活動性が低い生活になりやすくなります。そのため「高血圧」や「虚血性心疾患(代表的な病気は狭心症心筋梗塞など)」「糖尿病」「骨粗鬆症」もような慢性疾患を合併する可能性が高くなります。また、すでにこれらの病気がある場合は、COPDによる活動性低下は悪影響を与えます。したがって、現在これらの病気で通院している人は検査を受けて方がいいでしょう。

COPDの鍼灸治療

COPDというのは器質的な変化を伴う疾患ですが、鍼灸治療により症状が改善することが少なくありません。しかし、肺胞などが鍼灸治療によって再生するということは考えにくいところで、べつの機能的な部分の改善により、症状の改善がみられるものと推測します。

鍼灸治療を行うことで期待できるのが、肺の鬱血の改善です。肺の収縮がうまく行かないと肺に血液が滞りやすくなります。肩甲間部や上背部のツボである心兪や喘息兪などを治療に加えることで、肺の鬱血か改善されると、残された正常の肺胞でのガス交換の効率が良くなり、血液中の酸素が取り込まれやすくなります。また、期門や上期門や隔兪などのツボを使い横隔膜や肋間筋をはじめとする呼吸筋や呼吸補助筋の緊張を緩めることにより、筋の働きを高め呼吸運動がよりうまくいきます。呼吸運動がより強く行われるとより良い肺の喚起ができます。呼吸器感染予防のために足三里や照海などに定期的にお灸を続け免疫力を高めていきます。

 

 

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