下肢静脈瘤南大阪鍼灸所

 category : 循環器 

『足のコブが気になる!』

足の静脈がコブのように膨らみ、皮膚表面に浮き出てくる病気を「下肢静脈瘤」と言います。血管の膨らみが、ふくらはぎや膝の裏側に現れて目立つことがあり、また様々な症状が起こることもよくあります。

『静脈瘤とは・・・?』

静脈の仕事は、全身を巡って老廃物などを取り込んだ血液を、心臓に送り返すことです。

足の静脈では、足の筋肉の伸び縮みがポンプのような役割をして、血液を下から上へと送ります。重力で血液が逆流しないように、静脈には一定の間隔で、「弁」がついています。

静脈瘤は、この「弁」が壊れて、血液が逆流することが原因で起こります。逆流した血液が静脈に溜まり、血管が拡張して、コブのように膨らんだり、蛇行したりするのです。

特に女性に多い病気です。妊娠・出産を経験した人、立ち仕事の人、家族に静脈瘤の人がいる場合などに起こりやすいと言われます。また、加齢とともに現れることもあります。

『なぜ「弁」が壊れるの?』

弁が壊れるのは、静脈内の圧力が高まって、弁に大きな負担がかかり続けた場合です。

例えば、妊娠しておなかが大きくなると、強い腹圧がかかり、足の静脈内の圧力が高まります。また、長時間立ち仕事をするなど筋肉の伸び縮みが少ないと、静脈の流れが悪くなり、血液が足に溜まるため、弁に大きな負担がかかって壊れることがあります。加齢の場合、静脈自体がもろくなる上に、筋肉の伸び縮みが少なくなるので、弁に大きな負担がかかると考えられます。

『どんな症状があるの?』

静脈瘤ができても、見た目が気になるだけで、特に問題となるような症状が現れないこともあります。しかし、次のような症状が現れてきたら、治療をはじめるとよいでしょう。

うっ血症状

「足が重い、むくみが強くて、夕方になると靴がはけなくなる」など。

炎症症状

「痛みを伴う炎症が起きる、静脈内に血栓(血液の塊)ができる」など。

皮膚表面の異常

「皮膚表面の色が茶褐色に変わってきた」「湿疹ができ、かゆみがひどい」など。

ただ、静脈瘤でうっ血している血液の量は、体内を循環する全血液量中のごくわずかです。また、足の血液がまったく心臓に戻らないわけではありません。ですから、静脈瘤によって、全身に何らかの障害が及ぶことはまずありません。

『治療法を教えて!』

静脈瘤の基本的な治療法として、弾性ストッキングの着用があります。普通のストッキングよりやや厚く、外側から足を圧迫する力が強くなっています。

弾性ストッキングは、静脈瘤そのものを治すわけではありませんが、外側から圧迫することで、筋肉の伸び縮みする力を高め、血流をよくして、症状を改善する効果があります。また、血液が溜まらないので、血栓の予防につながり、膨らんだ静脈を正常に近い太さに戻す効果も期待できます。薬局等で販売しています。

すでに静脈瘤があり、足に様々な症状がある場合は、血管外科、静脈瘤に詳しい皮膚科・形成外科を受診するとよいでしょう。

鍼灸治療の効果

東洋医学の世界では、「血(血液)」と五臓(肝・心・脾・肺・腎)は密接な関係にあり、特に、「肝」「心」「脾」の3つの臓腑とより深く関係しています。「肝」は血を貯蔵し、「心」は血の循環をつかさど主り、「脾」は血の働きを調節していると言われているからです。

また、足に滞っている血液はお血と呼ばれ、汚れた血、あるいは流れの悪くなった血と考えます。

鍼灸治療では、「肝」「心」「脾」を中心に体のバランスを整え、お血を排除し、血流のよい体作りを手助けしていきます。

『ツボ療法で元気になろう!』

撫でるようにマッサージします。

〈膻中:だんちゅう〉

場所・・・左右の乳首を結んだ線の中央にとります。

効能・・・うつ病、胸痛、うっ血症状。

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