睛明南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の太陽膀胱経：睛明（せいめい）
基本情報
| 所属経絡 | 足の太陽膀胱経 |
| 取穴部位 | 内眼角の内1分、鼻根との間にとる |
| 筋肉 | 内側眼瞼靭帯 |
| 運動神経 | |
| 知覚神経 | 眼神経 |
| 血管 | 眼角動脈 |
解説
睛明穴は眼の内側（内眼角）の少し内で、鼻との間にとります。
「睛」は眼、「明」は明るいことを指します。この経血は内眼角の情報にあり、視力を回復させる作用があるのでそう名付けられたといわれています。
- 『十四系発揮』『素問』：目の内督に在り
- 『甲乙系』：目の内督の外にあり。手足の太陽・足の陽明之会
- 『気府論註』：手足の太陽・足の陽明・陰陽蹻五脈之会
このように睛明穴は小腸経・膀胱経・胃経・陰郄脈・陽蹻脈の五脈の会する処であるといわれています。
別名として「泪孔」とも「涙空」とも言われていて、涙管の起始部であり涙管閉塞などに効果があるとされています。しかし、顔面部にあるため灸などはすえず、浅く鍼を刺す程度の刺激を加えることが多いです。
また、涙管閉塞以外にも眼疾患全般に効果があります。緑内障、網膜出血、網膜炎、視神経萎縮などに使用されることがあります。詳しくは、風池・顱息・角孫・太陽・攅竹と組み合わせて網膜炎や眼底出血を、風池・瞳子髎・攅竹と組み合わせて視神経萎縮を、合谷・光明と組み合わせて緑内障を治療します。
効能
- 涙管閉塞
- 緑内障
- 網膜出血
- 網膜炎
- 視神経萎縮
- 目の充血目のかゆみ
- 近視
- 白内障
