食中毒南大阪鍼灸所
食中毒にご注意!
多くの食中毒は、ウイルスに汚染された火の通りの不十分な肉類や魚介類、卵などの食品を食べることで起こります。
夏は温度や湿度が高く、食中毒の素になる細菌の「サルモネラ」「ブドウ球菌」「病原性大腸菌」などが増えるので、特に注意が必要です。
食中毒になると腹痛、おう吐、下痢などの症状が多くみられます。また発熱や頭痛、食欲不振などの症状もあります。症状は細菌の種類、食べた量、食べた人の免疫力で違ってきます。
食中毒の予防
●手洗い(細菌を付けない)
排便後、食事の前はもちろんですが、調理中はこまめに手を洗いましょう。
細菌のついた手で食材や調理器具に触ると細菌が広がり、食中毒が起こりやすくなります。手に傷があれば使い捨て手袋をしましょう。
●手の洗い方
よく洗ったつもりでも、親指のまわりや、指と指の間、指先、爪、シワの部分に汚れが残りやすいです。次のように両手を洗うと、洗い残しを少なくすることができます。
- 1.せっけんをよく泡立てる。せっけんには、手の汚れを落とすことでノロウイルスを洗い流す効果があります。
- 2.手のひらと甲を合わせて、こする。
- 3.指を交差させてこする。
- 4.親指を握り、ねじるように洗う。
- 5.手のひらに指先を当て、こするようにして指先を洗う。
- 6.爪ブラシや使い古しの歯ブラシなどで、爪と指先の間に入り込んだ汚れを落とす。
- 7.手首を洗い、清潔なタオルで拭く。
※手が荒れていると、ノロウイルスが付着しやすく、落ちにくいので、調理に携わるとき以外は、保湿クリームなどを塗って手荒れを防ぐようにしましょう。
●しっかり中まで火を通す(細菌を殺す)
加熱調理は、中心部の温度が75度で1分間以上、火にかけましょう。
特に肉類、カレーやシチューなどは十分に加熱し、中まで火を通しましょう。
●調理する時のポイント
・生卵
・低温管理(10℃以下で保存)
冷蔵庫に入れる
・賞味期限内に消費する
表示の日付を確認しておく
・ひび割れた卵は食べない
食中毒を予防するには処分すること
少しでも賞味期限を過ぎたら⇒75℃くらいで10分間加熱する
・鶏肉
・十分に加熱する
中まで火を通す。くしを刺して、透明の肉汁が出てくれば、火は通っていると判断できる
・調理器具の熱湯消毒
洗剤で洗って、水洗いしたのち熱湯をかける
・魚介類
・低温管理(10℃以下で保存)
購入したらできるだけ早く冷蔵庫に入れる
・水道水で洗う
内臓を取り出したら、しっかりと洗う。切り身魚も、さっと水をかける
・解凍は冷蔵庫や電子レンジで行う
室温での解凍はしない
・おにぎり、弁当
・手を良く洗う
おにぎり、弁当に限らず、調理の際には、丁寧な手洗いを忘れないようにする
・傷があるときは、調理用手袋を使用する(傷には黄色ブドウ球菌がついていることがある)
・水気の少ないおかず
水気が多いと細菌が感染しやすい。おかずは水気を飛ばすように調理する
・仕切りを付けておかずを詰める
仕切りがあれば、弁当箱全体に細菌が繁殖するのをある程度防ぐことができる
・冷めてからふたをする
中身が熱いうちにふたをすると、ふたについた水滴が食品に落ちて、細菌が繁殖しやすくなる
●低温保存(細菌を増やさない)
食品を室内に置かず、冷蔵庫に保管しましょう。
冷蔵庫は10℃以下にするために、中に入れる量は容量の約7割にしましょう。冷凍庫はマイナス15℃以下にします。古くなった食品は捨てましょう。
食中毒の応急処置
●おう吐
口の周りをきれいにし、汚れた服は着替えさせます。寝かせるときは吐いたものがのどを塞がないように顔を横向きにします。
吐いたものの中身や色を医師に伝えるようにしましょう。
●下痢
下痢止めを飲むと、細菌が便と一緒に出ていかず体の中に残り、症状をひどくします。
便の臭いや色を医師に伝えるようにしましょう。
治療
おう吐や下痢をすると、体の中の水分が出て「脱水症状」を起こします。脱水症状がひどくなると、体が正常に働かず命にかかわる場合もあります。水分を補うために、ぬるめのお湯や番茶、スポーツドリンクを少しずつ飲ませます。牛乳は胃の中で固まるので、飲ませてはいけません。
患者さんはのどが渇くのでたくさん飲もうとします。しかし、一度にたくさん飲ませると、胃が受け付けず吐いてしまうので注意してください。スプーンに一杯ずつ、ゆっくりと飲ませましょう。病院で生理食塩水やブドウ糖液を点滴する場合もあります。
抗生物質は感染型の細菌(サルモネラなど)には効きます。しかし、毒素型の細菌(黄色ブドウ球菌など)やウイルス(ノロウイルス)には効きません。
回復すれば消化の良いものを少しずつ食べさせます。アルコール、コーヒーなど刺激物は避けましょう。
鍼灸治療の効果
夏は暑さや湿気で体力が落ちます。東洋医学では、暑さや湿気が特に胃腸の働きを弱くさせると考えます。弱くなった胃腸に細菌のついた食べものが入ると、抵抗力がないのでおう吐や下痢などの症状が出ます。
胃腸は食べ物を消化吸収し、生きていくための大切な働きをするところです。
鍼灸治療は、夏の暑さや湿気に負けないよう、体調を整えて胃腸の働きを強めます。
ツボ療法で元気になろう!
裏内庭(うらないてい)
熱くなるまで灸をすえましょう。
場所…足の裏。足の人差し指を曲げて、足裏につく点
効能…食あたり、腹痛、下痢