痔南大阪鍼灸所
お尻の痛み 痔の対策
痔には大きく分けて「いぼ痔」「切れ痔」「痔ろう」の三つのタイプがあります。この「痔」という病気は、実に成人の三人に一人は悩んでいるといわれています。しかし、「恥ずかしいから」と医療機関を受診せず、悪化させてしまう人も多いようです。
痔は生活の質(QOL)に大きな影響を与えるので、正しい知識を持ち、適切に対処しましょう。
3タイプの痔
痔には「いぼ痔」「切れ痔」「痔ろう」の三つのタイプがあり、それぞれ症状や治療法が異なります。いぼ痔や切れ痔は生活改善や薬での治療が主ですが、痔ろうは手術することになります。自分がどのタイプか把握するためにも一度医療機関を受診してみましょう。
しかし、どのタイプの痔でも原因は共通しており、どれも主に便秘や下痢といった便通の異常をきっかけに引き起こされます。便通異常は生活習慣によっておこることが多いので、痔も「生活習慣病」の一つといわれています。生活習慣を見直し、痔を防ぎましょう。
症状 | 原因 | |
いぼ痔(痔核) | 痛みはあまりない | 便秘 |
切れ痔(裂肛) | 排便時に強い痛み | 便秘 |
痔ろう・肛門周囲膿瘍 | 排便に関係なく痛む | 下痢 |
便秘を防ごう
- ●食物繊維をしっかりとる
食物繊維は腸での水分を吸収し、便のかさを増やし、便通を良くします。不足すると腸の動きが遅くなり、便が硬くなって便秘が起こりやすくなります。
- ●運動しよう
運動不足も便秘の原因の一つです。適度な運動は全身の血液循環をよくし、肛門のうっ血を改善し、腸の運動を促して便を出しやすくします。激しい運動は必要なく、少し汗ばむ程度の有酸素運動を続けましょう。
- ●生活習慣を整えよう
「生活のリズムが変化する」「食事内容が変わる」「睡眠不足」など普段の生活習慣が変化すると、便秘が起こることがあります。早めに規則正しい生活に戻し、便秘を長引かせないようにしましょう。
下痢を防ごう
- ●生活習慣
「食べ過ぎ」「アルコールの取りすぎ」「辛いものや香辛料の取りすぎ」「寝冷え」などの生活習慣が下痢の原因になることがあります。
「過敏性腸症候群」は検査で異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す病気です。原因はよく分かっていませんが、多くは精神的なストレスが関係しているといわれています。
痔を防ぐ生活の工夫
- 排便回数を気にしすぎない
- トイレは3分以内にすます
- 何度も、長い間息まない
- 排便後は肛門を清潔に保つ
- 入浴してお尻を温める
- 長時間座り続けるのは避ける
- 朝食はしっかり食べる
鍼灸治療の効果
「鍼灸で痔の治療」と聞くと、「肛門にお灸でもするの」と思われるかもしれません。
しかし、そうではありません。鍼灸治療の場合でもやはり便秘や下痢を治すことが大切なので、そのための治療をしていきます。
また肛門の血行を良くするために腰に灸して温めることもあります。さらに鍼灸治療では、普段から便通異常が起こりにくくなるよう、全身の調整をし、自律神経を整えて痔になりにくい体を作っていきます。
ツボ療法で元気になろう!
【孔最・こうさい】
場所…肘のシワから手首のシワまでを
1/3下がったところ
効能…痔、過敏性腸症候群、腕のだるさ