インフルエンザ南大阪鍼灸所

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インフルエンザに負けないためには

冬になると一度は風邪をひくものです。なかでも厄介なのがインフルエンザです。インフルエンザは1月半ばから増え始め、2月はじめにピークを迎えたあと、3月くらいまで流行します。

冬には、ニュースなどでインフルエンザの患者数が報道されますが、通常この数は学童の患者数であって大人の患者は含まれていません。ですから、ニュースで報道される人数よりも実際は多いわけです。日本では毎年5~10%の人がインフルエンザにかかるといわれています。

インフルエンザは「風邪」なのか

ではインフルエンザは風邪とは違う病気なのでしょうか?風邪は、正式には「風邪症候群」といいます。おもに、ウイルスから感染することによって、くしゃみや鼻水、せきなどを引き起こすものです。インフルエンザも風邪のウイルスの一種ですから、「風邪」に含まれます。しかし、他のウイルスに比べて感染力が強く、症状が重いことから、特別扱いされているのです。

普通の「風邪」とインフルエンザの違いは?

普通の風邪の症状と感染のしかた

原因となるウイルスはライノウイルスやアデノウイルスがほとんどです。鼻水やせき、のどの痛みなど呼吸器の症状がおもです。熱はほとんど出ないか、せいぜい37・5度程度までしか上がりません。

大人の場合、体の防御機能が発達しているので、感染しても比較的軽い症状ですみます。

しかし、子供は防御機能が十分に発達していないので、症状が重くなることが多いです。

また、お年寄りも抵抗力が弱いので、風邪が長引いたり、悪化する事もありますので、注意が必要です。

普通の風邪は、主に手を介して感染します。風邪を引いた人が鼻をいじると鼻水からウイルスが手につき、その手で触ったところには、ウイルスが付着します。ほかの人がウイルスの付着したところに触れると、手にウイルスがつき、そのまま鼻や口、目に触れると、粘膜から感染します。ですから、予防としては、こまめに手を洗うことが大切です。

ただ、インフルエンザとは違い空気を介して感染しませんし、感染力もそれほど強くないので、爆発的に流行することはありません。

インフルエンザの症状と感染のしかた

子供だけでなく大人でも、39度以上の高熱が出ます。発熱とともに、強い頭痛倦怠感、筋肉や関節の痛み、食欲不振など、全身の症状が出て、大人でも3日ほど寝込んでしまいます。発熱や痛みが治まってくると、鼻水やせきなどの呼吸器器系の症状が目立ってきます。大体の症状が治まるまでに1週間ほど、完治するのに10日から2週間ほどかかります。

インフルエンザは普通のがぜと違い空気から感染します。つまり、インフルエンザにかかっている人がせきやくしゃみをした時に、ウイルスが空気中に広がり、それを周囲の人が吸うことによって、感染します。そのため爆発的に流行するのです。

どうしてインフルエンザは冬に流行するの?

その答えは冬の気候と生活習慣にあります。

冬になると空気が寒く、乾燥しているため、鼻やのどの防御機能が弱くなるため、ウイルスにかかりやすくなります。それに加えて、ウイルスは気温が低く、乾燥している環境のほうが強い感染力を持つことができるので冬に流行しやすいのです。

また冬は大勢の人が室内に集まり、あまり換気もしないため、ウイルスが部屋に充満しやすいことも考えられます。

かからないための予防法

風邪やインフルエンザを防ぐには、ウイルスとの接触を避けることよ、ウイルスに負けないように体力をつけることが大切です。

①感染を防ぐ

ウイルスがついた手で鼻や口をいじることで感染します。ですから、こまめに手を洗うことが大切です。手を洗いウイルスを落とすことが最も有効な予防です。またマスクを着用すると、無意識に鼻を触ることもありませんし、のどや鼻の乾燥を防ぐので良いでしょう。うがいではのどについたウイルスは洗い流すことは出来ませんが、のどに潤いを与えることができ、のどの抵抗力を高めますので、健康法として行うと良いでしょう。

②体力をつける

ウイルスなどに対する抵抗力を持つには、日ごろからバランスのとれた食生活、適度な運動をおこなうことが大切です。疲れがたまったら、ゆっくりと休むことも大切です。

③インフルエンザワクチンについて

ワクチン接種を受けてもインフルエンザに全くかからないわけではありません。ですが、ワクチンをしていると、インフルエンザにかかっても症状が軽くすみ、早く回復します。

とくにお年寄りの人はインフルエンザにはかかるひとは子供に比べると、少ないですが、死亡率が高いので、ワクチン接種がすすめられています。

鍼灸治療の効果

「風邪(風邪)は万病のもと」とよく言いますが、実はこれ「風邪(ふうじゃ)は万病のもと」と言う方が正しい言い方です。

風邪(ふうじゃ)という言葉は東洋医学の言葉です。さて、では風邪(ふうじゃ)とはいったいどんなものでしょうか?東洋医学の世界では、日常におこる様々な気候の変化を「暑」「寒」「湿」「燥」「熱」などととらえていて、「風」もそのひとつです。これらを合わせて「六気」といいます。夏は「暑」、冬は「寒」といったような季節などの私達をとりまく外の環境を意味します。しかし、それが暑すぎたり、寒すぎたりするとこの「六気」は「六淫(ろくいん)」となり「風邪(ふうじゃ)」や「熱邪(ねつじゃ)」といったような「邪」になって人に悪影響を与え、病気をひきおこす要因のひとつになります。とくに「風邪(ふうじゃ)」は他の病邪である「湿邪」「暑邪」「寒邪」などと一緒に結びつきやすく、しかも体への影響力は「風のようにはやい」ことから、「万病のもと」と言われてきました。

邪(じゃ)はその人の体力(正気・せいき)がしっかりとあれば、体の中には侵入してきません。つまりその人の体が丈夫であれば邪は入ってこないのです。ですから、日頃の養生が大切です。鍼や灸は自己免疫力を高め、風邪に対しての抵抗力を高めます。またツボには「風池・ふうち」「風門・ふうもん」といったような「風」がついたツボが頭や首・背中にいくつかあります。これらの「風」がつくツボは「風邪(ふうじゃ)」が進入しやすい部位であると共に、治療部位です。これらのツボに鍼や灸をすることによって、予防また治療ができます。昔の東洋医学の本には「カゼの初日は軟こうか鍼で治せ、薬は二日目から」と書かれています。カゼの初期はツボに鍼で刺激したり軟こうを塗るとよく効いたためこのように書かれたのでしょう

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