禾髎南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
手の陽明大腸経:禾髎(かりょう)
基本情報
所属経絡 | 手の陽明大腸経 |
取穴部位 | 水溝穴の外方5分にとる |
筋肉 | 口輪筋 |
運動神経 | 顔面神経 |
知覚神経 | 上顎神経 |
血管 | 上唇動脈 |
解説
禾髎穴は鼻と唇の中間にある水溝穴の外5分に取穴します。ちょうど鼻孔の直下にあたります。
- 『十四経発揮』:鼻孔の下、水溝の旁を挟むこと5分に在り
- 『甲乙経』:鼻孔の下に直る。水溝の傍5分に在り
禾髎穴は顔の経穴ですので、あまり直接灸をすることはありません。多くは鍼を行います。
よく使われる疾患としては顔に痛みが起こる疾患で、歯の痛みや三叉神経痛などがあります。そのほか、顔面神経麻痺に対しても効果があります。
それ以外では鼻疾患に対しても使用することがあります。
また、鍼をするとまれに皮下出血を起こすことがあります。皮下出血は多くは1週間から10日間ほどで消失しますので、心配はいりません。
最近は美容鍼灸で顔に鍼をすることも増えていますので、専用の細い鍼も登場しています。
灸を行なう場合は灸点紙というものを貼り、その上から灸をすえることで皮膚に痕を残すことなく刺激を与えることも可能です。
効能
- 上歯痛
- 顔面神経麻痺
- 三叉神経痛
- 鼻閉
- 流涙
- 鼻出血
- 嗅覚麻痺
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