足底筋膜炎南大阪鍼灸所
かかとが痛い!
人間は二本足で体重をうまく支えて生活しています。足の裏には体重を支えるために「アーチ」がつくられており、その役割を「足底筋膜」が果たしています。
この足底筋膜に負担がかかると、足底筋膜が傷ついてかかとと土踏まずのあいだあたりが痛くなります。これは「足底筋膜炎」と呼ばれる病気で、生活の質を低下させるので対処していきましょう。
足底筋膜炎の原因
私たちが日常生活のなかで、歩いたり走ったりするときには、かかとに大きな衝撃が加わります。そして、足底筋膜にも大きな力が加わって、亀裂が入ってしまいます。
そのため、スポーツ(ランニングなど)をする習慣がある人には足底筋膜炎が起こりやすくなります、長時間歩くことや立ち続けていることも原因になります。また、足底筋膜は年をとるほど亀裂が入りやすくなり、肥満なども関係しているとされています。
痛みの特徴
足底筋膜炎の痛みには
・「朝起きて歩き始めるとき」
・「長時間座っていたあとに歩き始めるとき」
に起こりやすいという特徴があります。
足底筋膜炎の亀裂は、夜寝ている間や長時間座っているときに、少しずつ修復されていきます。しかし、修復が終わっていない状態で歩き始めると、また負担がかかり、小さな亀裂ができてしまうのです。そのため、このような痛みの特徴が現れてきます。
足底筋膜炎の対処法
足底筋膜炎を改善するためには、ストレッチを行うのが効果的です。多くの場合、ストレッチで痛みは改善していきます。
ストレッチは炎症によって硬くなった足底筋膜の柔軟性を回復する効果があります。そのため、足底筋膜にかかる負担が減り、小さな亀裂が入りにくくなり、痛みが軽減されていきます。
その他の対処法
ストレッチを行っても痛みが十分に改善しない場合には、次のような方法を試しましょう。
▼肥満の改善
肥満があると、足のアーチを保つために足底筋膜に大きな力がかかります。減量することが痛みの軽減につながります。
▼スポーツを控える
スポーツによって足底筋膜に大きな負担がかかっている場合には、スポーツを控えることが大切です。
▼足底板を使う
足のアーチを支えるための膨らみがある「足底板」を使うとよいでしょう。靴の底に敷いて歩くことで、足底筋膜の負担を減らすことができます。市販されているものもありますが、自分の足に在っていることが大切なので、整形外科などで相談し、オーダーメイドで作る方がよいでしょう。
▼中敷きを使う
クッションの役割を果たす「中敷き」もあります。靴のかかとに入れるタイプで、歩くときにかかとにかかる衝撃を和らげることで痛みを軽減します。市販されているものを使うとよいでしょう。
▼薬物療法
上記のような対処法を行っても、痛みが軽減しない場合には、「消炎鎮痛薬」による薬物療法が行われます。まずは、貼り薬や塗り薬などが使われ、それでも痛みが続くようであれば内服薬が使われます。痛みが強い場合には、消炎鎮痛薬を注射します。
普通は手術以外の方法で痛みが軽減することが多いのですが、場合によっては劣化した足底筋膜を切除する手術が行われることもあります。
鍼灸治療の効果
足底筋膜炎がある場合には鍼灸治療も効果があります。足の裏にはお灸をすることが多いです。熱さを感じにくいように八分灸という灸を行い、筋肉の柔軟性を取り戻します。
また、足の裏が痛むと、足首や膝、股関節のほか、腰や肩にまで異常が現れることがあります。そのため、鍼灸治療ではこれらの症状も合わせて治療し、乱れた体のバランスを取り戻していきます。
ツボ療法で元気になろう!
【湧泉・ゆうせん】
場所…足の裏を三等分し、前から1/3のところ