灸は急に効く!?南大阪鍼灸所
灸が急に効いた例
杖をついての来院
一週間に一回、健康管理のために来院されているNさん(六〇代、男性)が、今回杖をついて来院されました。
話を聞いてみると「昨日から急に左足親指裏の付け根のところが痛み出し、思い当たる原因も無いし、歩いたときや、触ったときなど飛び上がるほど痛いんや」とのことでした。
痛いところを丁寧に探して
そこで、いつもの全身の治療に加えて、Nさんに尋ねながら痛んでいるところをよく探り、最も痛いところを中心に五ヶ所に印をつけました。
そして、印の個所にお灸をすえました。
一壮では熱さを感じませんでした。そこで、Nさんが熱く感じるまでお灸をすえました。
二〇壮近くすえた時に「アチチ」とNさん。
治療の最後に痛んでいたところもう一度押さえると「アレレ、あまり痛くない」と言われました。
杖を忘れて!
Nさんは立ち上がり、そのまま受付を済ませて帰られました。
玄関を見るとNさんが忘れられた杖がおいてありました。
次の日、来院され、足の調子を尋ねてみると「杖を持って帰るのを忘れるぐらいだからあれから痛くないよ」と言われました。
「灸」の意味と甲か
お灸は「久しい」の下に「火」と書きます。
これは、久しく(永く)すえることで効果があらわれてくることから「灸」という字になりましたが、今回のように灸だけに「急」に効くこともあります。