外反母趾南大阪鍼灸所
足の痛みに気を付けよう!
最近の靴はファッションを重視するために、機能性が失われています。
靴に違和感があるようなら、履きやすい靴に替えてみることをお勧めします。
足に合わない靴を履き続けることは、外反母趾になる危険性を高めます。
外反母趾とは
足の親指の付け根が飛び出し、親指が小指側に曲がってくる病気です。
外側に飛び出した親指の付け根が、靴に当たって赤く腫れ、激痛を起こすことがあります。
また、外反母趾の痛みを我慢すると、バランスが崩れ、膝痛や腰痛、頭痛など、身体全体に影響を与えることになります。
外反母趾の原因
足には縦・横にアーチ(カーブ)があり、体重はかかとと親指の付け根、小指の部分の3か所で支えられています。
ふつうの靴を履いた場合、親指の付け根には体重のおよそ2~3割の負担がかかりますが、かかとの高い靴を履くと体重の8割以上が足先にかかります。
その結果、足の横のアーチが崩れ、足が平たくなり、幅が広がります。その分、靴に足が窮屈に押し込まれて、親指が曲がるようになります。
チェック法
次のような症状がみられる場合は、外反母趾が疑われます。
- ・足を上から見ると、親指が小指側に曲がっている。
- ・親指の付け根の内側が腫れて、赤い。
- ・親指の付け根の内側が靴に当たって痛む。
- ・外反母趾角が約15~20度なら軽度の状態。
- ・外反母趾角が約20度以上だと重度の状態。
(足の親指は、正常な状態でも約5~10度小指側に曲がっています。)
治療法
装具を装着し曲がった親指が元の位置に戻るように矯正します。
しかし、外反母趾がある程度進んだ人は、ハイヒールを履かなくても症状は進行します。痛みがひどく、治まらないなら、手術をすることもあります。
痛みがなく、歩くのに不自由がなければ、予防は大切ですが、治療の必要はありません。
家庭での養生法
まず、自分に合った適正な靴を選ぶことです。
外反母趾の患者さんは靴が親指に当たらないように、幅の広い靴を選びがちです。しかし、幅の広すぎる靴を履くと、横からの支えがなくなり、足の横のアーチが広がったままになるため、外反母趾の進行を助長することになります。
親指の出っ張り部分に合わせて靴を選ぶのではなく、元のサイズに合わせて靴を選び、その後に出っ張り部分を加工するようにします。
靴の専門店や大きな百貨店の靴売り場には「シューフィッター」という靴選びの専門家がいますので、一度相談してみるとよいでしょう。
今ある靴を使う場合には、ガーゼを折り込んで、親指と人差し指の間に挟むと効果的です。
また、足の体操も効果的です。足の指で物をつかむ、じゃんけんをするなど、足の指がほぐれた感じになるまでやってみましょう。
鍼灸治療の効果
外反母趾の場合、かかとの高い靴などによって、足の親指を支える筋肉に支障をきたします。このことによって、筋肉そのものをつかさどっている「肝」の変調が起こり、全身の「気」「血」の変動が起きたと考えられます。
また、東洋医学の治療目標は「未病を治す」、つまり病気にならない体づくりを手助けすることです。外反母趾も身体全体の変動としてとらえて、治療・予防していきます。
ツボ療法で元気になろう!
1日数回指圧などをしてください。
八風(はちふう)
場所…足の甲の側で、左右5本の指の間。合計4穴。
効能…足の指の腫れ、月経不順