こむらがえり南大阪鍼灸所

 category : 不定愁訴 

 ほとんどの人が一度は経験するこむらがえり。

こむらとは、ふくらはぎという意味で、それがかえる、つまり非常に強く引っぱられて足がつったような状態になってしまうことを言います。

こむらがえりが一番起こりやすいのは、言葉通りふくらはぎです。その他にも足の裏や手あるいは腹などの場所でも起こることがあります。

筋肉というものがどのような働きをしているのか、私たちが手足を動かすということは一体どういうことなのか簡単に説明します。

筋肉には2種類あります。

白い筋肉と赤い筋肉です。パッパと手足を動かすというような非常に速い運動をする筋肉、それからゆっくりと物を持ち上げたりするために働く筋肉の2つに分かれます。それぞれエネルギーに違いがあり、白筋はブドウ糖を使い、赤筋は酸素を使います。魚で見るとわかりやすいです。鯛など俊敏な動きをする魚の肉は白身です。一方マグロなどゆっくり泳ぎつ続ける魚の肉は赤身となります。ところが人間はいろんな動きをするために白筋と赤筋が混じっています。

細かい運動をする指と大まかな運動をする腰の筋肉など運動の性質によって筋肉の混ぜり方が違っています。

私たちが何気なく手足を動かしていますが、これは大変複雑な仕組みになっています。例えば、脳から「手を動かせ」と命令が行くと、その指令が脊髄に伝わります。そして脊髄は筋肉に「収縮しろ」と指令が出ます。それで収縮した筋肉はその状態を必ず「いまこういう具合になっているぞ」情報を脊髄を通じて脳に知らせます。

そして、一つの筋肉が収縮するときは必ず拮抗する働きをしている筋肉にすかさず緩む仕掛けとなっています。ちょうど操り人形のような具合です。

そうすると拮抗した働きのある筋肉が「緩んだぞ」という情報を同時に必ず脊髄から脳に行きます。その両方の情報を脊髄はキャッチして「今こういう状態で筋肉を動かしているんだぞ」と脳に知らせます。

このように私たちの身体は運動が自動的に調整できるように非常に複雑な仕組みになっています。

こむらがえりが起こるとき

こむらがえりというのは、ふくらはぎの筋肉が高度に収縮してしまう。つまり収縮と弛緩のバランスが取れない状態になっているものをいいます。ギューッと縮ぱなしになり、強く痙攣しているので激しい痛みとなります。

なぜ起こるの

非常に激しい運動をした時や日中身体を動かしすぎて過労になったりする場合と体内の水分が失われたとき、例えば下痢をしたまたは汗をたくさんかいたというときも起こりやすいです。

激しい運動で汗をかいたり下痢で水分を失ったりすると水分や電解質の異常で筋肉を正常に動かす調整機構が狂い筋肉が縮ぱなしになり、こむらがえりが起こります。

こむらがえりが起こったら

一番簡単な方法は、縮ぱなしの筋肉をとにかく伸ばすことです。ふくらはぎが攣ったら、足の指をもってふくらはぎを伸ばす。つまり攣っている筋肉と反対側にグッと押し戻します。それにより攣れが戻り筋肉のバランスが元通りになります。

予防法

寝る前にコップ一杯のスポーツドリンクを飲むと昼間失われた水分と電解質を補えます。

はり灸治療

こむらがえりは身体の疲れのサインでもあります。日頃からはり灸治療をすることにより身体の疲れを取り除きます。

また疲労した筋肉に直接はり灸をすることで、筋肉の血行が良くなり、筋肉がエネルギーを取りやすくさせます。

 

ツボ療法で元気になろう!

地機(ちき)】

・場所…すねの骨の内側で、内くるぶ しと膝蓋骨を結ぶ線を3等分し、膝蓋骨から1/3の高さです。

・効能…こむらがえり・食欲不振・腹痛など

経絡経穴 足の太陰脾経 地機

 

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