子宮がん南大阪鍼灸所
子宮がん
「子宮がん」は、女性が患うがんの中で、大腸がん、乳がん、胃がんに次いで多いがんです。「がん」と聞くと怖いイメージがありますが、「子宮がん」は、ごく早い段階に見つけて適切な治療をすれば、治りやすいがんだと言われています。また、初期であれば、子宮を取らずに治す事も可能になってきています。
種類と特徴
子宮がんは、がんのできた位置によって『子宮体がん』と『子宮頸がん』に分けられます。
▼子宮体がん
子宮の奥の方(子宮体部)に出来ます。主な原因として「女性ホルモン分泌の乱れ」が知られていますが、「生活習慣」や「遺伝」なども関係があると言われています。女性ホルモンのバランスが崩れやすい閉経前後の50~60歳代の女性に多く見られます。
▼子宮頸がん
子宮の入り口付近(子宮頚部)に出来ます。「性交渉」によって感染する「ヒトパピローマウイルス」が発症に深く関係しています。このウイルスはごくありふれたものですが、ウイルスの内ある種の型に感染すると、ごく一部の人では細胞の遺伝子が異常を起こしてがん化することがあります。発症のピークは30~40歳代ですが、最近では20歳代に急増しています。
子宮体がんの早期発見
子宮体がんは、女性ホルモンの1つである『エストロゲン』のバランスが崩れることで起こると考えられています。エストロゲンは子宮内部を覆う「子宮内膜」を増やす作用があります。
『妊娠経験が無い・不妊・月経不順・肥満・脂質異常症・糖尿病』などの人はエストロゲンが子宮内膜に働いている時間が長くなり、子宮内膜が異常に増え、子宮体がんのリスクを高めるといわれています。
症状としては、圧倒的に『不正出血』が多く、特に、閉経期以降の出血という形で発見される場合が多いです。子宮内腔に腫瘍が存在するため異常な『おりもの』を主訴とする場合もあり、おりものから悪臭がする時も注意が必要です。
子宮頚がんの早期発見
子宮頚がんは子宮体がんとは違い、初期には自覚症状が殆どありません。性交時に不正出血が起こることもありますが、それだけでは気付きにくいものです。
そこで、早期発見に欠かせないのが『子宮がん検診』です。
子宮がん検診の殆どは、子宮頸がんを見つけるためのもので、診断率は約99%と、非常に精度が高い検査です。しかし、欧米では、成人の約8割の人が検診を受けているのに比べ、日本では2割にも満たないのが現状です。性交経験が1度でもある人は、1年に1度、検診を受けるようにしましょう。
子宮がんは初期であれば、子宮を温存する治療が可能です。その為には『早期発見』に努めることが最も重要です。
鍼灸治療の効果
がん治療に使われる作用の強い薬は、食欲や胃腸の働きを障害する他、様々な副作用により、体の自然治癒力を低下させる傾向にあります。
鍼灸治療では、患者さんの病状や体力に応じて、体全体のバランスを考えながら、それら一つ一つの症状に対して治療を行っていきます。そして、体に備わった治癒力や抵抗力を高めることで、「がん治療に耐えられる体力づくり」目指していきます。がん治療において、がんを攻撃するだけでなく、治療効果を高める為には、体に備わった防御力を高める事も大切であると考えます。
ツボ療法で元気になろう!
【関元・かんげん】
場所:お臍の下、指3本分の所に取ります。
効能:婦人科疾患、泌尿器疾患、ストレスによる精神疲労など。