熱中症南大阪鍼灸所
熱中症とは
「熱中症」は熱が体内にこもって起こるさまざまな症状の総称です。
通常は体温が上がり始めると、汗をかき、その汗が蒸発したり、血管が広がり皮膚の血液量を増やしたりして、熱を皮膚から逃がし、体温を一定に保とうとします。ところがこの体温の調節がうまくいかなくなると熱中症が起こります。
『六十五歳以上は特に要注意!』
熱中症と聞くと屋外での激しい運動や作業中に起こるイメージがあります。しかし高齢者の場合は、自宅で過ごしているときにも熱中症に注意することが大切です。
六十四歳以下の成人では比較的さまざまな場所で熱中症を起こしていますが、六十五歳以上では、半数以上が自宅で起こしています。
熱中症の原因
『水分の不足・高温多湿の環境』
・水分や塩分の不足
体内の水分が減ってくると、汗の量が少なくなり、体温の調節が十分に行われなくなります。また汗をかくとともに体内の塩分が失われると、筋肉の働きなどに影響します。
・高温多湿の環境
高温でしかも湿度の高いときは汗をかいても蒸発しにくくなります。そのため体温の調節が不十分になりがちです。
・その他の病気
心臓病や糖尿病がある場合は体温調節の働きが低下し、熱中症になりやすくなります。
熱中症の症状と対策
●症状
●対処法
・意識障害がない場合
- ①涼しい場所に移動
- ②体を冷やす
- ③水分、塩分を補給
- ④改善しなければ病院を受診
・意識障害がある場合
- ①直ちに救急車を呼ぶ
- ②涼しい場所に移動
- ③体を冷やす
●体を冷やす
- ・衣服を脱がせてベルトを緩めましょう。無理に脱がせてもかまいません。
- ・首、わきの下、太ももの付け根に氷や保冷剤を当てましょう。これらの部位には太い血管が通っており、そこを流れる血液を冷やすことで、効率的に全身の体温を下げることができます。
予防対策
『温度に気をつけよう』
熱中症は重症になると生命に関わることがあります。夏の猛暑の時期はもちろんのこと、梅雨の合間や梅雨明けのころなどに急に暑くなった日にも注意が必要です。次のことに注意しましょう。
・水分、塩分をこまめに補給しよう
のどの渇きを感じなくても、こまめに水分を摂りましょう。外に出るときはスポーツドリンクを持っていくのもよいでしょう。ただしアルコールやカフェインを含む飲み物には利尿作用があるので、水分補給にはむいていません。
・直射日光を防ごう
窓にすだれやカーテンなどをかけ、直射日光を遮り、できるだけ室内の温度が上がらないようにしましょう。
・住居の風通しをよくしよう
窓を開け、空気の流れをつくります。エアコンを使う場合は、冷やしすぎない程度に利用しましょう。
鍼灸治療の効果
かぜなどで体調が悪いときや、睡眠不足で疲れがたまっているときには体温を調節する働きが低下します。このような状態のときは熱中症になりやすくなります。鍼灸治療ではこの体調不良や睡眠不足を良くすることで、熱中症になりにくいように身体を調節していきます。
ツボ療法で元気になろう!
合谷【ごうこく】
場所…人差し指と親指の根元の間にとります。
効能…疲労回復、血圧を下げるなど