ストレス対処力南大阪鍼灸所
ストレスにうまく対処しよう
私たちは、さまざまなストレスを受けながら生活しています。強いストレスは心身の健康に影響を与えます。しかし、ストレスがあってもストレスに対処する方法を知っていれば、病気にはなりません。ストレスとうまく向きあい、処理する能力を「ストレス対処力」といいます。
「ストレス対処力」を高めるには、家族や友人などの信頼できる人と「語らい」を持つことが大切です。
ストレス対処力とは?
●ストレスを把握できる…不安やイライラの原因を理解していること。
●ストレスを処理できる…困難な状況を切りぬけられると信じられる感覚。
●ストレスを糧(かて)にできる…問題と向きあうことに意味を見いだせること。
ストレスを受けた状態でも現状をしっかり把握し「自分はこの状況を乗りきれる」と信じ「問題に向きあうことが次のステップになる」と思えるなら、ストレス対処力は高い状態です。
ストレス対処力をチェックしてみましょう。
ストレス対処力チェック
ストレス対処力を調べる質問票の簡易版。3つの項目について7段階で採点し、点数を合計してください。
まったく当てはまらない:1・2・3・4・5・6・7:よく当てはまる
①日常の困難や問題を理解したり予測できる
②日常の困難や問題を解決策を見つけられる
③人生の困難や問題のいくつかは取り組む価値があると思う
⇒あなたのストレス対処力は合計で何点ですか?
【解説】
①把握可能感…不安やイライラの原因を自分で把握して、理解することができるという感覚のこと。
②処理可能感…目の前に困難があっても、何とか切り抜けてやっていけると信じられる感覚のこと。
③有意味感…「この困難が次のためのステップになる」と考えて、ストレスと向き合うことに意味を見いだせる感覚のこと。
①~③の質問は、ストレスの対処力の3要素に対応しています。日本の成人の平均は12~15点とされていて、点数が高いほどストレス対処力が高いことを意味します。ただし、高すぎる「自信過剰」タイプだと、問題に柔軟に対処することが難しい時もあります。
ストレス対処力と健康
ストレス対処力と死亡率には大きな関係があることが研究で分かってきています。中高年の人を6年間調べたところ、ストレス対処力が高い人は低い人に比べて、死亡率が低いというデータもあります。
ストレス対処力の高い人は、病気で死亡しにくいだけでなく、病気になりにくいとされています。ストレス対処力が病気の悪化を防ぎ、治る可能性も高めると考えられているからです。もしも病気が重くて治らなかったとしても、ストレス対処力は明るく前向きに生きる源になるでしょう。
「語らい」を大切に!
ストレス対処力を高める最良の方法は、親しい人と語りあって力を借りることです。周囲に信頼できる家族や友人がいて「語らい」を持つことが、ストレス対処力を高めると研究で分かっています。お互いに相談しあい助けあう経験を重ねることで、ストレス対処力は高まっていきます。
年齢や性別などを問わず、多くの人と交流を持ちましょう。
鍼灸治療の効果
東洋医学では「心身一如」、心と身体は一つで分けることができないと考えます。心と身体のどちらかが悪くなればもう片方も悪くなります。
ストレスを受け心が疲れているのにさらに無理をすると、肩こりや腹痛など身体の症状が現れ自分で自分を追いつめることになります。
焦らず、身体のしんどいところを一つ一つ取りのぞいてみましょう。そうするとストレスで疲れた心も元気を取り戻します。
ツボ療法で元気になろう!
天窓(てんそう)
位置…首の横。胸鎖乳突筋(顔を横に向けると首筋に浮き出る筋肉)の中央。
効能…心の疲れを和らげます。
ストレスを強く感じていると胸鎖乳突筋がこわばってきます。首の横をよくもみほぐすと頭もスッキリします。