低血圧南大阪鍼灸所
低血圧、あなたは大丈夫?
低血圧の人は男女とも10代がもっとも多く、年を重ねるごとに減っていきます。とくに日常生活に支障がなければ数値そのものは気にする事はありません。だからこそうまく付き合っていく事が大切です。
低血圧の基準値と症状
一般には最大血圧、つまり上の血圧が100以下の場合を低血圧症といいます。
ただ血圧は変わりやすいので、たまたま測ったら低血圧ということはよくあること。一日のうちでも、朝から昼、夜となるにつれて、しだいに高くなります。安静時の血圧を何度か測ってみることが必要です。低血圧の症状としては、めまい・立ちくらみ・頭痛・頭がおもいなどの症状があります。
低血圧の種類
低血圧はおおきく3種類に分かれます。低血圧症のうち9割以上は、原因がわからない本態性低血圧症です。
①本態性低血圧症
原因がはっきりせず、低血圧になりやすい遺伝的な体質のためにおこると考えられています。ほとんどの低血圧の人はこれにあてはまります。
②症候性低血圧症
病気があって、その症状として起こる低血圧症。心筋梗塞・寝たきり・癌などによる低栄養状態など。
③起立性低血圧症
寝ていた状態から急に起き上がったようなとき、血圧が下がって、一時的に脳への血液量が少なくなる時があります。血液は液体ですので重力のせいで下半身へと引っ張られるのです。めまいやたちくらみがおこります。すぐに回復する場合は心配ありません。
低血圧の人は長生きするタイプ!
低血圧の人は高血圧症のような危険が少ない分、長生きする人が多いとも言われます。
はっきりとした解決法がない分、うまくつきあって、長い人生をイキイキと快適に生活する事が大切です。
病気じゃないから、うまくつきあいたい
「朝なかなか起きられない」「午前中は元気がでない」という人が低血圧のひとが多いと言います。基本は夜早く寝て十分な睡眠をとりましょう。そして朝はどんなにつらくても、早めに起きてリズムを作ります。朝起きる時間を決めることが大切です。
朝ごはんは必ず取りましょう。なぜなら、脳にエネルギーが供給できなくなるからです。脳は体の総司令部のようなところですが、朝食をぬくとその脳がエネルギー不足になってしまいます。
快適な一日は、朝から始まります。起床時間にお気に入りの音楽が流れるようにしたり、朝にシャワーをあびたりして工夫してみましょう。
鍼灸治療の効果
低血圧の人の9割は生まれながらの体質によるものです。低血圧の人は、痩せ型で食が細く、胃腸が弱い方に多い傾向にあります。
風邪をひき安かったり、手足が冷えたり、顔色が悪かったりとあまり「元気いっぱい」の人はあまりいません。このような虚弱体質の人を「虚(きょ)症」といいます。逆に食欲旺盛だったり、血圧が高かったり、どちらかと言えば体力のある人を、「実症」と言います。 このように、東洋医学のでは人のタイプを大きく「虚症」と「実症」の2種類に分けて治療を行なう時の参考にしています。
「虚症」の人は体を構成するエネルギー(気)が足りない状態です。鍼灸治療はこのエネルギー(気)を十分に体のすみずみまで行き渡るよう治療を行ないます。
体を動かすエネルギー(気)の量は親から遺伝した体質にもよりますが、食物を摂り、呼吸することによっておへその下に蓄えられ、必要に応じて体に送っています。ですから、食べた物をしっかりと吸収できるように胃腸を強める事が大切です。このときに鍼灸治療では足三里などの胃腸に関係するツボを刺激します。
またしっかり酸素交換できるように呼吸器に関係するツボを刺激します。そしてエネルギー(気)がおへその下に集まるように、全身調整を行ないます。
このように鍼灸治療を行なうことで、体力がつき体質が変化してきます。低血圧の人のような「虚症」ではなく「実症」の人でも鍼灸治療を行なう事で、健康増進になります。
つぼ療法で元気になろう!
低血圧の人は朝からだのエンジンのかかりが遅い状態です。朝に目がさめたら、つぼを刺激してしっかり朝食をとりましょう。きっといつもよりおいしく感じるはずです。これらのつぼは健康を増進させます。低血圧でない方もぜひ試してみましょう!
一押し3秒各5~10回指圧します。
足三里(あしさんり)
場所…膝を立てて膝小僧へ図のように手をあてて、中指の先を強く押すと、ズンとひびく所。すねの外側。
効能…胃腸疾患・足の疲れなどに。
関元(かんげん)
場所…ヘソから指3本分下。
効能…元気がない人・トイレが近い人に