むくみ南大阪鍼灸所
「むくみでブーツが脱げません!」
夕方、足がむくんで靴がきつい。あるいは、月経前で顔がむくみなど、「むくみ」は身近な症状と言えます。
「むくみとは…?」
むくみとは、何らかの原因で体内の水分バランスが崩れ、ある一定の場所に溜まった状態を言います。
男性より、女性に多く見られます。
理由としては、妊娠・出産に関する重要な臓器が備わっているため、血液が足から心臓へなかなか戻りにくいこと。
また、月経があるため、ホルモンバランスが変化しやすく、体内の水分調節が乱れやすいことなどが考えられます。
「むくみの原因」
原因はさまざま考えられますが、バランスが大きく崩れる要因として、次の2つが考えられます。
・ 血液・リンパ液の停滞
血液やリンパ液がうまく流れないと、血管やリンパ管から、必要以上の水分がしみ出して、むくみを引き起こします。
・ アルブミンの影響
血液中には、肝臓で作られた「アルブミン」というタンパク質が含まれています。「アルブミン」は血液中の水分調節に関係する重要な物質です。
血液中のアルブミンが減少すると、血液中の水分が必要以上に多くしみ出します。
一晩で治る一過性のむくみや、薬の副作用によるむくみは心配ありません。
「要注意の症状」
しかし、病気の一症状として起こるむくみは、体から発せられる危険信号です。
次のような症状が1つでも併発している場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
・排尿の回数が減る。または、尿の勢いがなくなった場合。
・体重が急激に増えた場合。(1週間に、およそ3㎏以上増加した場合。)
・むくみが長引く。あるいは、次第にひどくなる場合。
なお、むくみは家族によって発見されることがよくあります。必要に応じて、受診を促すようにします。
「家庭での養生法」
《食事の注意》
塩分を取りすぎると、自然と体は多くの水分を求め、むくみやすくなります。水分より、塩分の取りすぎに注意します。
また、「カリウム」は余分な塩分を体外に排出する働きがあります。バナナ、りんごなどに多く含まれているので、積極的に取りましょう。
《血流を妨げない》
むくみは、血行障害の一種です。体を冷やさないようにし、締めつけの強い服は避けるようにします。
また適度な運動は血行を良くするので、無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。
《ストレスをためない》
ストレスは体に良くないことはわかっています。上手に気分転換しましょう。
「鍼灸治療の効果」
東洋医学の世界では、「腎(西洋医学で言う腎臓の概念とはまったく違うものです。)」は生殖や便尿の排泄に関係します。そして、全身の水液代謝を一手に担っています。
むくみは、この「腎」が何らかの影響を受け、「水(体液)」の流れが乱れた結果、起きると考えられます。
また、この時に「気(エネルギー)」「血(血液)」の変調が絡んでいる場合があります。
カイロや入浴等で、しっかりと体を温めると共に、生野菜・果物などの冷たい飲食物の過剰摂取に注意します。
「ツボ療法で元気になろう!」
入浴中に、気持ちのいい程度に指圧してください。
〈中封・ちゅうほう〉
場所…内くるぶしの前で、筋肉の内側の凹みに取ります。
効能…むくみ、足の冷え。
〈衝門・しょうもん〉
場所…大腿部のしわの中央で、動脈が拍動するところに取ります。
効能…むくみ、婦人病。