寝たきりにつながる膝痛に対する鍼灸治療と運動療法南大阪鍼灸所

 category : 膝痛 

膝の痛みと寝たきり

人間はほかの動物とは違う進化を遂げました。そのうちの大きな特徴として二足歩行があります。人間は二本足で立って歩くことができるようになったおかげで、手を器用に使うことができるようになったのです。

しかし、その代償としてほかの動物にはあまりない膝痛という病気を持つ宿命を負ってしまいました。膝に痛みが出ると動けなくなってしまい、最終的には寝たきりになってしまいますので鍼灸治療と運動をうまく使って予防していきましょう.。

膝への負担

なぜ二足歩行で膝が悪くなるかというと、自分の体重がすべて膝関節にかかってくるからです。しかも、地球には重力があるため体重の何倍もの重さが膝にかかります。歩いた時には2~3倍、階段の上り下りでは5~7倍、走った時には10倍にもなってしまうのです。体重が60㎏の人が走った時には600㎏の負担が膝にかかることになります。

このように、動くと痛みが出ますので多くの人は膝が痛いと安静にしようとします。しかし、これは間違いです。身体を動かさなくなると体重が増え、筋力も低下してしまい、より膝に負担がかかり痛みが増してしまいます。こうして痛みが強くなるとさらに身体を動かさなくなり、また痛みが増すという悪循環に陥ってしまいます。そうすると最終的には寝たきりになってしまいます。寝たきりを防ぐためにも、膝の痛みには要注意です。

膝痛の悪循環

鍼灸治療と運動療法

膝痛の寝たきりを防ぐために治療と運動は同時に行います。鍼灸治療で痛みを取るにはお灸が効果的です。膝関節を指で押さえると、通常の部分よりも感覚が過敏になっている「圧痛点」というポイントがあります。指で軽く押さえただけで飛び上るほど痛くなるところに、小さなお灸をすえていきます。そうすると、膝の痛みはかなり軽減されます。

運動では脚の筋肉を鍛えましょう。といっても、歩くと痛いので椅子に座ったままできる運動をするようにしましょう。太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛えます。このときポイントは「脚をまっすぐにあげる」ことです。よくある間違いでは膝を曲げたまま太ももを上にあげてしまう人が多いのですが、これでは大腿四頭筋を鍛えることはできませんので注意しましょう。

運動方法

1…イスに深く腰掛けます。

2…右脚を地面と平行になるようにゆっくりとあげます。

3…その状態を5秒間保ち、元に戻します。

4…これを10回繰り返し、反対側も同様に行います。

5…2~4の運動を朝昼夜に行いましょう。

膝痛防止運動

ツボ療法で元気になろう!

【曲泉・きょくせん】

場所…膝を曲げた時にできるしわの内端

曲池

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