ED・勃起障害南大阪鍼灸所
ED(勃起障害)
昔はよく「インポテンツ」と呼ばれていましたが、差別的な意味合いが強く、最近では「ED」と呼ばれるようになっています。
「ED(勃起障害)とは…?」
性的な刺激を受けても、男性器の硬さや大きさが不足したり、勃起を射精時まで維持できなかったりして、満足な性行為を行えないことを言います。性欲の減退や射精障害(膣内で射精ができないこと)などは含まれません。
40代~50代に多く、1000万人近い患者がいると言われていますが、受診率は5%未満であることが明らかになっています。
「ED(勃起障害)の原因」
大きく4つに分類されます。
《①機能性勃起障害》
性行為に対する不安や失敗の記憶、あるいは日常のストレスなどが原因で勃起を妨げることがあります。
心理状態の問題で、男性器などに問題はありません。原因の2~3割を占めています。
また、うつ病・精神分裂症などが原因になることもあります。
《②器質性勃起障害》
男性器の支配神経や血管・男性器自体の障害、男性ホルモンの分泌の悪化などが原因になることがあります。
《③混合性勃起障害》
機能性勃起障害と器質性勃起障害の2つの要素が原因になることがあります。
代表的な疾患として、糖尿病があげられます。糖尿病の病状が悪化すると神経障害が現れやすく、EDを合併する確立が30~60%と高いのですが、糖尿病患者全員に起こるわけではありません。
「糖尿病になるとEDになる!」という間違った思い込みが、合併率を高めるひとつの要因になっていると考えられます。
《④その他》
一部の降圧剤やうつ病治療薬など副作用として起こる場合もあります。
「治療法」
原因によって、治療法は異なります。
①機能性勃起障害の場合、障害の原因となる心理的ストレスをカウンセリングなどで除去する方法が用いられます。
②器質性勃起障害の場合、ホルモンなどの内分泌性、神経性以外は、バイアグラを治療の第一選択として考えます。
バイアグラはもともと狭心症の治療薬の開発段階で生まれた薬です。基本的に安全な薬ですから、医師の指導のもと、正しく服用することが大切です。
③混合性勃起障害の場合、心理面・肉体面の両方向からの治療が必要となります。
また、治療には、パートナーの理解と協力が不可欠です。男性側の話だけでなく、パートナーの話を聞くことで、治療がよりスムーズになることがあるので、診察に同伴してもらうとよいでしょう。
「家庭での養生法」
EDには、その原因となるストレスや病気などが隠れています。日頃の健康管理、ストレスの発散などの養生が予防につながります。
万一、EDが発症したら、勇気を出して泌尿器科の医師の診察を受けましょう。悩んでいても、EDを克服できません!
「鍼灸治療の効果」
東洋医学における「腎」という臓腑は、身体のエネルギーの元となる「精」を配給・貯蔵する働きをもっています。生殖用の「精」も管理しているため、特に、性器と深く関わっています。
また「腎」は寒さに弱いので、温かい食事を積極的に摂り、お腹を冷やさないように注意しましょう。
「ツボ療法で元気になろう!」
充分に暖めましましょう。
〈曲骨・きょくこつ〉
場所…お臍の真下で、下腹よりやや下にある骨の中央上際にとります。
効能…性器の障害。膀胱炎。