腎臓病南大阪鍼灸所

 category : 生殖泌尿器疾患 

腎臓の病気

腎臓の病気には、「腎炎」「腎結石」「腎臓がん」など『腎臓自体に異常が起こるもの』と、「糖尿病」「高血圧」などによる『他の病気が原因で起こるもの』の2つのタイプがあります。病気は、急激に起こるものもありますが、多くはゆっくりと進行していきます。

しかし、腎臓は『沈黙の臓器』とも言われ、病気が起きても症状が現れにくく、気付いた時には腎機能の殆どが失われ、「透析療法」を行わないと生命に危険が及ぶケースもあります。

病気を見逃さない為に、腎臓からのサインが何なのかを知り、日々チェックすることが大切です。

腎臓の働き

腎臓の主な働きは、尿を作ることです。体内で出来た老廃物は、血液により腎臓へ運ばれ、腎臓の「糸球体」という組織でろ過されます。そして、きれいになった血液は心臓へ戻され、老廃物や余分な水分は尿として体外へ排出されます。簡単に言えば、体内のゴミ掃除をしてくれているのです。

この他、赤血球の生産に関わるホルモンの分泌や、血圧の調節など、人間が生きる上で、とても大切な働きを担っています。それだけに、腎臓に異常が起こると、全身に様々な影響が及ぶことになるのです。

腎臓病のサイン?

腎臓病の早期発見のために、最も分かりやすい方法が、自分の尿を意識して見ることです。尿からは、とても多くのサインが得られます。いわば、『尿は体からの贈り物』なのです。

●尿の色や状態を見る

尿の色 病名 判断
黄褐色 健康 多少の色の濃淡はあっても、黄褐色であれば、基本的には健康と判断されます。
赤褐色 腎炎、腎結石、腎臓がんなど 腎炎や腎結石などによって出血が起こっていると、赤褐色の尿が出ます。
白濁色 腎盂腎炎、膀胱炎など 腎盂腎炎や膀胱炎など、細菌感染や炎症があると、尿が白く濁ってきます。
泡立っている 糸球体、尿細管の異常など 腎臓の尿を作る働きが低下すると、たんぱく質が尿に流れ出して、尿が泡立ってきます。

泡立ちのある「たんぱく尿」は、運動後や入浴後、たんぱく質の多い食事をした後にも出ますが、長く続く場合は問題です。特に血尿が同時に出る場合は「腎炎」が疑われます。

●臭いや量・頻度の変化にも注意

細菌感染があると、尿のアンモニア臭が強くなります。また、腎臓のろ過機能衰えると、水分を多く摂っていないのに尿の色が薄くなったり、量が増えたりします。逆に、水分を十分に摂っているのに量が減った場合も、腎機能の低下が疑われます。

その他、排尿回数が増えたり、排尿時に痛みがある時は、膀胱炎などが疑われます。

腎臓病のサイン?

腎臓は、尿を作ることで、体内の水分や塩分を調節しています。しかし、腎機能が低下すると、体にとって必要のない水分がたまり、『むくみ』となって現れます。

むくみが生じると、体重が増えて、尿量が減ります。体重の変化に気をつけることも大切です。

さらに、病気が進行すると、「全身倦怠感」「高血圧」「貧血」「頭痛」「肩が張る」など、全身に様々な症状が出てきます。

腎臓病になると、運動制限・水分や塩分の摂取制限が課せられるなど、社会生活、日常生活での厳しい制約を受けます。

腎臓病の早期発見のために、日頃から、尿や体のチェックをするよう習慣付け、いつもと違う変化を感じた時は、すぐに専門医を受診しましょう。

鍼灸治療の効果

東洋医学では、『腎』に加え「脾」・「肺」も体内の水分を調節しています。「脾」は主に、必要な水分の吸収と輸送に関与し、「肺」は汗の調節、「腎」は、水分代謝全般を調節し、いらなくなった物を尿として出す働きがあります。

原因には、冷たい物、生ものの過剰摂取。 食べすぎ、飲みすぎ、胃弱、冷えやすい体質などがあげられます。

お話をお伺いして、体のどの機能が弱っているのかを考え、それに合った治療をしていきます。

ツボ療法で元気になろう!

腎兪・じんゆ】

効能:むくみ・冷え性・胃弱など。

場所:あばら骨の一番下の高さで、背骨から外へ指二本分の所に取ります。

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