頻尿を解消しよう南大阪鍼灸所
尿が近い!
寒くなると、トイレが近くなるものです。特に高齢者の方に多くみられます。ここではなぜ尿が近くなるのか、またその改善方法をまとめてみました。
1日に何回トイレに行く?
寒くなると、トイレが近くなります。というのは、冬は汗をかかない分、尿として体から余計な水分を排泄するのです。また、寒さが尿をためる自律神経に影響することも要因の1つです。
排尿の回数は、気候や摂取した水分量、精神状態などによって変わります。
●平均的な排尿回数
・起きているとき
10回以内
・眠っているとき
50歳未満が0回
50歳~60歳は1回
60歳以上は2回ぐらい
これより多い場合を「頻尿」といいます。
どうして夜間に排尿回数が増えるの?
尿は血液の老廃物を腎臓でろ過して作られます。加齢とともに腎機能は低下して、血流は悪くなります。しかし、横になって寝ている間は、血流がよくなっているため、夜間の尿量が増えるのです。
また、膀胱の筋肉成分が少なくなり、繊維成分が増えることで、尿量をためる容量が減ることも原因の1つとして考えられます。
女性に多い尿失禁
尿失禁とは「尿意がないのに尿が出たり、尿を我慢できずに漏らしたりする」状態をいいます。尿疾患で悩んでいるのは、圧倒的に女性に多く、40歳以上の女性では程度の差はあれ、2人に1人が経験しています。男性では、65歳以上の高齢者に多くみられます。明らかに尿が漏れて日常生活に支障があるのならば、一度相談してください。
尿が近いのを治そう!
尿が近くなる(頻尿)は神経の病気や膀胱炎、前立腺肥大症などの病気が隠れている場合もあります。しかしほとんどは、膀胱を支える「骨盤底筋」の力が弱ってくるためです。
特に女性はもともと男性に比べて筋力が弱く、妊娠出産を経験してさらに筋力が低下するためです。「骨盤底筋」を鍛える体操を行い、頻尿を改善しましょう。
骨盤底筋体操
お尻の穴の筋肉をキュッと10秒ほど締め、30秒ほど緩める。これを10回1セットとして、この運動を1日2~3セット行いましょう。
東洋医学的診方
頻尿を東洋医学では「小便数(しょうべんさく)」といい、尿などの水分調節は「腎」で行われています。
東洋医学では「腎」は水分調節や老廃物を体外に排出するだけではありません。体のエネルギーのすべてを作り、体中に巡らせて、調節している臓と考えられています。「腎」が衰えるとすべての臓腑に悪影響を及ぼすことから「久病腎に及ぶ」といわれてきました。
年齢とともに「腎」が衰えてゆくことは、ある程度仕方のないことです。しかし、鍼灸治療を行うことで「腎」のエネルギーを補うこともできます。また、頻尿の方は体が冷えている方が多いので、灸をすることで、体を心から温めます。鍼灸治療は頻尿を目的に治療を行うのと合わせて、全身を治療することで自然とと頻尿も改善するようにしていきます。
ツボ療法で元気になろう!
せんねん灸を使うとよいでしょう。なければカイロなどで温めるのもいいと思います。
気海(きかい)
場所…へそからおやつ日1本分下
効能…「気の海」という名前が付くように、体中のエネルギーが集まるところ。頻尿・勃起障害・生理痛・虚弱体質など、あまり元気がない人に効果的です
復留(ふくりゅう)
場所…内くるぶしとアキレス腱の陥凹部から 指4本分上