水虫南大阪鍼灸所
「かゆくて・・・我慢できません。」
蒸し暑い日が過ぎ去って、やっと一段落と思いきや・・・足がかゆい。ムズムズする。皮がめくれる!
みなさんの足は大丈夫ですか?今回は老若男女かかわらず、誰でもかかる可能性のある「水虫」について取り上げてみます。
「水虫の原因と種類」
原因の95%はカビの一種である「白癬菌」が原因です。この菌が皮膚の一番外側の角質層に入り込み、増殖すると水虫になります。
また、水虫は足にだけできると思い込んでいる人も多いようですが、手にできる「手白癬」、頭にできる「ハタケ・シラクモ」、股にできる「インキンタムシ」などがあります。
「足にできる水虫の症状」
足にできる水虫には、大きく分けて4つあります。
趾間型
足指の間の皮膚がふやけて白くなり、皮がむけると赤くただれ、痛みを併発します。
小水疱型
足の裏などに小さな水泡ができて、かゆくなります。最も多い型です。
角質増殖型
小水疱型の水虫が慢性化し、長年かかって、足の裏の角質全体が分厚くなります。かゆみはなく、典型例が少ない型です。
爪白癬
趾間型などが原因で、爪に菌が入り込み、白く濁ったもろい爪になります。
「治療法」
内服薬と塗り薬の2種類があります。
「趾間型」「小水疱型」は塗り薬で十分に効果をあげる事が可能です。
しかし、完全に白癬菌を死滅させるためには、症状がなくなったあと、さらに最低1ヶ月間、理想的には4ヶ月間、患部とその周りに薬を塗り続けることが大切です。
一方、「角質増殖型」「爪白癬」は、塗り薬が効きにくく、内服薬で体の内側からの治療が必要となります。
また、「水虫だと思って皮膚科を受診した人の3~4割は、水虫以外の病気だった」という統計があります。薬を塗ってもなかなか症状が改善しない場合は、医師の診断を受けましょう。
「日常生活の注意点」
水虫の治療・予防には、清潔・乾燥・冷涼に加えて、何より根気が大切です。次のようなことに注意して生活しましょう。
・毎日靴を履き替える。
・オフィスではサンダルを履く。
・靴下を履き替える。足をよく洗う。
なお、足を拭いたり、洗ったりすれば、足についただけの白癬菌は取れるので、水虫になることはありません。
水虫がうつらないように気をつけることは大切ですが、そう簡単にはうつらないので、神経質になる必要はありません。
「鍼灸治療の効果」
東洋医学の世界では、「気」(生体エネルギー)・「血」(血液)・「水」(体液)が循環障害を起こしたり、不足したりすると、病気になると考えます。
水虫は字の通り、体内の水分バランスが崩れたために起きると考えられます。カサカサタイプやジュクジュクタイプの水虫があるのは、こういったことに起因する訳です。
「ツボ療法で元気になろう!」
1日数回、少し強めに指圧してください。
〈公孫・こうそん〉
場所…足の内側、親指の骨の出っ張りから、手の親指の横幅分、足首側にズラした凹みに取ります。
効能…排尿困難、水分の代謝異常。