歯周病南大阪鍼灸所

 category : 顔面の疾患 

「歯周病」

歯周病は虫歯と並んで歯の抜ける大きな病気で、歯がはえ始めた時から起こる危険性があります。日々のブラッシングや生活環境に大きく影響を受けることから、生活習慣病の一つとされています。

「歯周病の原因」

口の中にはバイ菌がたくさん住んでいます。口の中を不潔にしておくと歯の表面にプラークと呼ばれるバイ菌の塊が出来ます。このプラークが作る有害な物質が歯周病やムシ歯の原因です。

プラークは歯と歯の間や歯と歯肉の隙間にたまりやすく、通常の歯ブラシを使うだけではなかなか取れません。プラークが長くついている所はしだいに硬くなり歯石となります。歯石はブラッシングでは取り除くことは不可能で、歯科医院に行く必要があります。

「歯周病の進行」

歯の面についたプラークが歯肉に炎症を起こします。歯を磨いた時や、リンゴをかじると血が出る、歯肉が赤い、口臭がするなどは「歯肉炎」の危険信号です。しかし、初めの頃は痛みがないのが特徴で、何もしないでおいても症状は軽くなることがあります。しかし、決して良くなっているわけではないのです。

もし、歯肉炎が治療されないで放置されると、プラークの量はどんどん増え、歯と歯肉の間の隙間は深くなり「歯周ポケット」と呼ばれるようになります。また、歯石の量も増え、やがて歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊されると「歯周炎」と呼ばれる状態になります。歯がグラグラする、血や膿がたくさん出る、歯肉の腫れを繰り返す、歯肉が下がるなどは歯周炎の特徴で、進行すると自然に抜けることもあります。

一般的に、歯周病は急激に進むケースはあまり多くありません。何年もかかってじわじわと進行して歯を失うレベルに達するので、40代、50代よりももっと若いときから予防の対策を講じることが求められます。

「治療法は?」

最も重要なのは、原因であるプラークを減らすプラークコントロールです。

ブラッシング:プラークコントロールの基本で、どんな治療を行う場合にも欠かせない。

歯石除去:歯磨きで取れないプラークを専用の器具で取り除く。

手術:歯肉を切開しての歯石除去、炎症のひどい歯肉の切除。骨移植。

再生療法:破壊された組織の自己再生機能を促す新しい治療法。

抜歯:歯周病が悪化して歯周組織の破壊が進むと、抜歯が必要になることもある。

鍼灸治療の効果

東洋医学からみると、骨は腎(じん)から気(エネルギーと栄養)をもらっています。この気は腎に所属するので、腎気(じんき)といいます。そして、歯は骨余(こつよ)と呼ばれ、骨から生まれた組織です。骨と歯は、腎気という同じ栄養で管理されています。充分な腎気が維持されていれば、骨の歯も丈夫でいれるのです。

「ツボ療法で元気になろう」

頬車(きょうしゃ)

場所:耳たぶの下にあり、下顎の骨の後ろにある角と耳たぶとの中間辺りの凹み。

効能:歯の痛み、三叉神経痛など。

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