胆兪南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の太陽膀胱経：胆兪（たんゆ）
基本情報
| 所属経絡 | 足の太陽膀胱経（胆経の兪穴） |
| 取穴部位 | 第１０・第１１胸椎棘突起間の外１寸５分に取る |
| 筋肉 | 広背筋、腰背腱膜 |
| 運動神経 | 胸背神経 |
| 知覚神経 | 胸神経後枝 |
| 血管 | 肋間動脈 |
解説
胆兪穴は背骨の第１０・１１胸椎の間から指の幅2本分（１寸５分）のところに取穴する経穴です。
この経穴は胆腑のそばにあり、胆臓疾患を治す要穴なのでこの名が付けられたと言われています。
- 『十四経発揮』：第１０椎の下に在り。正座して之を取る
- 『甲乙経』：第１０椎の下の両傍角１寸５分に在り。正座して之を取る
胆兪穴は背部兪穴で胆経の兪穴とされています。この兪穴に対応する募穴として日月穴があります。
胆兪は「胆病を治する所」とされており、胆臓疾患に用います。胆石や黄疸、胆嚢炎の他、十二指腸潰瘍や肋膜炎などにも効果があります。
肝兪・期門・陽陵泉・足三里・三陰交・中脘と組み合わせて急性黄疸性肝炎を、さらに日月を加えて胆嚢炎の治療を行います。
効能
- 胆石
- 黄疸
- 胆嚢炎
- 肝炎
- 肋膜炎
- 十二指腸潰瘍
- 口苦
- 風邪
- 悪寒
- 心窩部痛
- 嘔吐
