肝兪南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の太陽膀胱経:肝兪(かんゆ)
基本情報
所属経絡 | 足の太陽膀胱経(肝経の兪穴) |
取穴部位 | 第9・第10胸椎棘突起間の外1寸5分に取る |
筋肉 | 僧帽筋、広背筋 |
運動神経 | 副神経、頚神経叢筋枝、胸背神経 |
知覚神経 | 胸神経後枝 |
血管 | 肋間動脈 |
解説
肝兪穴は背骨の第9・10胸椎の間から指の幅2本分(1寸5分)外に行ったところに取穴する経穴です。
この経穴は肝に近く、肝経の気がめぐる所で、肝疾患を治すので肝兪と名付けられたと言われています。
- 『十四経発揮』:第9椎の下に在り
- 『甲乙経』:第9椎の下の両傍各1寸5分に在り
- 『霊枢』:九焦の間に在り
肝兪穴は「肝臓を治する所」とされています。そのほか、肝に関わりの深い経穴として肝経の募穴として期門穴があります。
胆兪・期門・中脘・足三里・三陰交と組み合わせて肝炎の治療を、大椎・風池・腎兪・顱息・角孫・太陽と組み合わせて紫斑病や網膜出血の治療を行います。
効能
- 肝炎
- 肝機能障害
- 肝臓肥大
- 黄疸
- 胆石症
- 胆嚢炎
- 肋膜炎
- 肋間神経痛
- 腰痛
- 不眠症
- 癇癪
- 顔面神経麻痺
- 脳卒中
- 半身不随
- 小児麻痺
- めまい
- 眼疾患
- 網膜出血
- 視神経萎縮
- 緑内障
- 乳汁分泌不足
- 鼻出血
- 吐血