大腸兪南大阪鍼灸所
category : 経絡経穴
足の太陽膀胱経:大腸兪(だいちょうゆ)
基本情報
所属経絡 | 足の太陽膀胱経(大腸経の兪穴) |
取穴部位 | 第4・第5腰椎棘突起間の外1寸5分に取る |
筋肉 | 腰背腱膜 |
運動神経 | |
知覚神経 | 腰神経後枝 |
血管 | 腰動脈 |
解説
大腸兪穴は腰の背骨の第4・5腰椎の間から指の幅2本分外にいったところにある経穴です。ちょうど左右の腸骨稜を結んだ線が腰椎と交わるところが第4腰椎下に当たるので、それを目印に取穴するのがいいでしょう。
この経穴は大腸の疾患を治す効果が高いため、大腸兪と名付けられました。
- 『十四経発揮』:第16椎の下に在り
- 『甲乙経』:第16椎の下の両傍各1寸5分に在り
大腸兪は背部兪穴の一つとして「大腸を治す所」とされており、この兪に対する募穴は天枢穴になります。
大腸疾患の他にも腰痛や坐骨神経痛などの腰下肢疾患や便秘・下痢などの内臓疾患、そのほかには皮膚疾患に対しても効果があります。
皮膚病に大腸兪を使うのは、東洋医学では肺と大腸は表裏関係にあり、これらは皮膚を主るとされているからです。
中脘・天枢・気海・足三里と組み合わせて下痢や腸炎を、支溝・次髎・天枢・照海と組み合わせて便秘の治療を行います。