夏に起こる皮膚のトラブル南大阪鍼灸所

 category : 皮膚科疾患 

夏の皮膚トラブル

「かゆみ」というと、秋や夏に乾燥して多いというイメージがありますが、夏もかゆみが起こりやすい季節です。夏のかゆみは「虫刺され」が代表的ですが、そのほかにも「紫外線」「汗」「植物」などがあります。原因が分からないとかゆみを繰り返すことになるので、原因を突き止めて対処することが大切です。

原因①汗

汗が原因で起こる皮膚炎に「接触皮膚炎」があります。何らかの物質と皮膚が触れることで炎症やかゆみが起こる皮膚炎で、いわゆる「かぶれ」です。代表的な物質は「金属」です。金属製のアクセサリーをつけていると汗がかぶれを起こす金属を溶かし出すために、かぶれを引き起こします。その他に身近なもので接触皮膚炎の原因になりやすいのは、ベルトのバックルやズボンのボタン、腕時計の革バンド、革製のバックや財布などです。

その他で汗が原因のかゆみといえば「あせも」が思い浮かびますが、本来あせもとは汗で汗腺がつまった状態を指し、現在ではほとんど見られません。一般にあせもと呼ばれるのは、汗が結晶化し肌に刺激を与えることで起こる湿疹や皮膚炎のことで、その多くはアトピー性皮膚炎が悪化したものです。

汗からかゆみを起こさないために

  • ●汗をかいたら、できるだけ早く洗い流しましょう。
  • ●かゆみの原因になると考えられるものは、身につけるのを避けましょう。

洗うときに体をゴシゴシとこすると、皮膚のバリア機能が阻害されて、かえって悪化することがあります。さっと洗い流すようにしましょう。

原因②紫外線

紫外線が原因で起こる皮膚炎には「日光皮膚炎」と「光線過敏症」があります。夏の強い日差しにあたると「日焼け」をしますが、これを「日光皮膚炎」と呼びます。皮膚が紫外線によってやけどを起こしている状態で、日光に当たった部分だけに起こります。肌が赤くなりヒリヒリし、その後かゆみが起こります。ひどいときには水ぶくれになり痛みを伴います。

「光線過敏症」は日光に対して過敏に反応し、強い日焼けが起こります。皮膚の赤み、炎症、強いかゆみが特徴です。

紫外線を防ぐには

  • ●日焼け防止クリームや乳液を塗りましょう。
  • ●外出時は、帽子をかぶったり、日傘を差すようにしましょう。
  • ●10~14時の間は、できるだけ外出を避けるようにしましょう。

日焼け防止のクリームや乳液は、ある程度の量を塗らないと、十分な効果が得られません。塗る量の目安としては、顔や片方の腕で大匙1杯分ほどです。

原因③植物

夏になると植物によるかゆみも増加します。触れた部分がかゆくなるほか、手のひらで植物に触れ、その手で顔などに触れるとそこに飛び火してかゆみが出ることもあります。また触れた直後ではなく半日~一日後にかゆくなるのも特徴です。

かゆくなったら

かゆみを早く治すためには、かかないことが一番です。かかなければ「かぶれ」などの皮膚炎は治まっていきます。しかしかゆみを我慢するのは難しいものです。包帯で巻いたり、手袋をつけるなど工夫しましょう。もし、かくのを我慢できない場合は皮膚科を受診しましょう。

鍼灸治療

かゆみがあると、かゆいからとかいてしまい、かくと悪化してさらにかゆくなるという悪循環になってしまいます。鍼灸治療で一時的にでもかゆみを抑えることにより、この悪循環を断ち切ります。また、かゆみは体力が落ちているときなどに起こりやすいです。鍼灸治療により体の調子を整えていることにより、かゆみが起こりにくい体を作っていきます。

ツボ療法で元気になろう!

【中封・ちゅうほう】

場所…内くるぶしの前方で筋の内側

効能…皮膚疾患、自律神経失調症便秘など

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