心療内科についての解説南大阪鍼灸所

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心療内科とは?

心療内科を「薬を使わずに心の病気を治す」と誤解していませんか?

心療内科は精神科や神経内科と混同されがちです。精神科は統合失調症や躁うつ病などの心の病気が専門です。神経内科は神経という臓器の治療を行い、脳卒中・脳腫瘍・アルツハイマー病パーキンソン病などが専門です。

心療内科では、内科で改善しない体の症状を主にお薬で治療します。ストレスが体に症状として現れる「心身症」を専門としています。

心療内科の特徴

①心身医学

心療内科では「心と体は強く関係している」と考えます。また「ストレスは体に大きく影響し、様々な症状をおこす」という「心身医学」の立場で治療をします。

例えば、心臓が悪いと動悸がするときがあります。けれども動悸がするのは全て心臓が悪いせいではありません。走った後やびっくりした時もドキドキと動悸を感じます。またストレスがたまったり、緊張したときも同じように心臓の脈拍数は多くなり、動悸を感じます。

私たちの心と体は、なんらかの刺激を受けるたびに変化しバランスを崩しやすいのです。

しかし体にはバランスが崩れても整える働きもあります。ですから、いつまでも動悸が続くことはなく自然に元にもどります。

このように私たちの心と体は密接に関係しています。また体にはバランスが崩れても自然にバランスを整える働きがあります。

しかしストレスが続くと、体にあるバランスを整える働きが追いつかず、なんらかの症状として出てきます。心が弱いために体に症状が出るのではなく、心と体の関係として誰にでもおこることです。

②専門は心身症

心療内科の専門は「心身症」の治療です。

心身症とは「ストレスの影響で、体に様々な症状が出ること」です。心身症というひとつの病気はありません。たくさんある病気をまとめて心身症といいます。心身症には胃潰瘍高血圧過敏性腸症候群・気管支喘息・慢性疼痛・慢性頭痛アトピー性皮膚炎などがあります。

例えばアレルギー疾患にはアレルギーの症状の元になる原因物質があります。しかし症状がひどくなるときは、なんらかのストレスが関係しています。ストレスによって症状が悪化するのも心身症の特徴です。

病気のはっきりした原因があり、内科の治療で良くなれば心身症ではありません。しかし、内科で治療をしても症状が続けば心身症を疑います。

まずかかりつけの内科医に相談しましょう。

③心療内科での治療

ストレスによって崩れた体の働きを元に戻す治療をします。心療内科ではお薬を使う内科的な治療が中心です。お薬でストレスを和らげ体の働きを良くします。心療内科のお薬を飲み続ける必要はありません。症状が改善すれば、中止します。風邪を引いたときに飲む風邪薬や頭痛のときに飲む痛み止めと同じです。

お薬を飲むときは医師の指示を守りましょう。

東洋医学では

東洋医学には「心身一如」つまり「心と体は一つのもので分けることはできない」という伝統的な考えがあります。

鍼灸治療ではバランスの崩れた体を治療してバランスを整えれば、心にも良い効果があると考えます。体のつらい症状が一つでも改善すればストレスも和らぎます。心と体に疲れとストレスをためこみ、つらい病気の症状が出る前に、鍼灸治療を受け早めに対応しましょう。

ツボ療法で元気になろう!

膻中(だんちゅう)

場所…乳頭を結んだ線の中央。胸の真ん中の骨の上で押すと痛いところ。

効能…ストレスを和らげる。

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