不整脈南大阪鍼灸所
不整脈が気になる!
不整脈は文字どおり、脈が「不整」になる状態です。
心臓の働き
心臓の働きを一言でいえば「血液循環のためのポンプ」です。わたしたちの体を維持し、動かすためには酸素や栄養が必要です。心臓はそれらを運ぶ血液を循環させるポンプの役割をしています。
心臓の機能が低下すると・・・
心臓の機能が低下すると血液循環が悪くなります。ですから当然、全身に運ばれる酸素や栄養が少なくなり、めまいやふらつき・むくみがおきます。
心臓が拍動するしくみ
心臓は収縮と拡張を繰り返すことで、ポンプのような働きをして、血液を全身に送り出しています。こうした心臓の働きは、心臓の右心房にある「洞結節」と呼ばれる部分からの電気的刺激によって行われています。
正常な拍動
心臓は通常、心臓の右心房にある洞結節によって動いています。洞結節からの命令に従って心臓は規則正しく拍動していることを「洞調律」といいます。
正常洞調律(正常拍動)
一分間あたり50~100回。年齢によって変わります。一般的に年齢が高くなると、脈拍は遅くなります。
不整脈はどうしておこるの?
心臓の収縮と拡張は右心房にある「洞結節」によって行われていることは先ほども述べました。不整脈はこの洞結節の命令がうまく伝わらなかったり、洞結節以外の部分からの刺激によっておこります。このためリズムが乱れたりします。
よくある不整脈の種類
頻脈(ひんみゃく)
普段の脈より速くなるタイプです。1分間に100回以上。
症状は、動悸や胸部の不快感。また心臓の収縮が速すぎてしっかりと収縮ができなくなると、前身に送られる血液量が低下します。そのために、ふらつき・めまい・失神が起こります。
徐脈(じょみゃく)
普段の脈より遅くなるタイプ。1分間に50回以下。
症状は、心臓から全身へ送られる血液量が少なくなるため、めまい・ふらつき・失神などが起こります。
期外収縮(きがいしゅうしゅく)
脈のリズムが不規則になる不整脈です。不整脈の中で最も多いのがこのタイプです。規則的な拍動の中に期せずして予定外の収縮が起こる不整脈です。
症状は、予定外の収縮がおこるため、正常な脈が影響を受けてあたかも脈が1つと飛んだように感じます。
心房細動(しんぼうさいどう)
脈が速くなるタイプの不整脈です。右心房にある洞結節の規則正しい命令に従わず、心房のいろいろな所で収縮します。つまり心房がブルブルと振動している状態です。
症状は、脈をとってみると単に速いだけでなく、間隔が不揃いで打ちかたに強弱があります。
心房が細動して十分な収縮ができなくなると、心房で血液がよどんだ状態になり心房内に血栓ができやすくなります。この血栓が脳へ行き血管を詰まらせると「脳梗塞」、心臓の血管を詰まらせると「心筋硬塞」になります。
あまり神経質にならないで・・・
不整脈のなかで治療を必要とするものは全体の半分以下です。さらに、突然死を招く危険性のあるものは数%以下に過ぎません。人間の心臓は1日に約10万回も拍動しています。ですからそのうちの何回かが調子はずれになるのも珍しくないことです。また期外収縮や心房細動は高齢者に多い傾向があります。
心臓の拍動は精神的なことでも速くなったりしますのであまり神経質になると逆に身体に悪いのでそうならないように。ただ自覚症状として気になることがあれば、心電図を使って検査することをお勧めいたします。また自覚症状のない方は年に1度、心電図検査を受けることをお勧めいたします。
鍼灸治療の効果
東洋医学の世界では、心は「神の座」とされ、人間の本質的な部分はここにあると考えられてきました。「神」とは精神や思考活動を意味します。
現代では、心臓の機能が解明されて、このような考えとはズレが生じていることは確かです。ですが、不安な時・緊張している時に動悸が激しくなることはありませんか?現代医学で説明するならば、「交感神経が興奮している状態」ですね。「自律神経」という考えが無かった時代、古人はこのような事から、「心に精神が宿る」と考えたのでしょう。
つぼ療法で元気になろう!
指圧は1押し8回程度。せんねん灸で刺激すると効果的です。
太衝(たいしょう)
場所・・・足の甲、第1・2指の骨の交わる所
効能・・・精神安定・血流改善などに