尿路結石南大阪鍼灸所
脇腹に激痛
尿の通り道にできた結石が原因で脇腹などに激痛を引き起こすことがあるのが「尿路結石」です。尿路結石とは、尿の成分が尿の通り道で結晶化してできた塊です。これが尿管などに詰まることで激痛を引き起こします。この結石の成分の8割はカルシウムを含むカルシウム結石で最も多いのは「シュウ酸カルシウム結石」です。
上部尿路結石の症状
代表的な症状は、脇腹から背部にかけての激しい痛みですが、結石が腎臓内にあるうちは、多くが無症状です。しかし、結石が尿管内に落ちて詰まると、その上部の尿管の壁がけいれんするように収縮します。詰まった結石によって尿がせき止められて腎臓の内圧が高くなり、腎臓を包む膜も引き伸ばされ、これらによって激しい痛みを生じます。同時に吐き気や冷や汗が現れたり、結石が尿路を傷つけて血尿がでることもあります。
尿路結石の治療
上部尿路結石では、腎臓への影響と結石の大きさによって治療を考えます。
腎臓への影響が見られず、結石が約5㎜以下で小さい場合は水分を多めに摂取して尿と一緒に自然に体外へ排出されるのを待ちます。
これらが効果のない場合や結石の大きな場合、腎臓へ影響が出ている場合は「体外衝撃波結石破砕術」や「内視鏡手術」が行われます。
再発予防は、水分を多めに摂取し尿量を増やしましょう。水やお茶などを摂取し糖分の多いものは避けましょう。食事では、シュウ酸を多く含むものを控え、カルシウムを多めに取ることも大切です。カルシウムは結石の原因となるシュウ酸の吸収を減らす働きがあるからです。
鍼灸治療
鍼灸治療では5㎜以下の小さな結石の場合に、尿と一緒に結石が自然排出しやすいように全身の循環を良くし、水分代謝を良くするツボを使って不要な滞っている水分を尿として排出を促したり尿管の動きを良くします。
全身治療で体のバランスを整え尿路結石によって引き起こされた脇腹や背部などの痛みを和らげて、再発しにくいように結石のできやすい体質を改善する手助けをします。
ツボ療法で元気になろう!
【照海・しょうかい】
場所…内くるぶしの下のくぼみ
効能…尿の排泄、腰痛、腎疾患